方針
は数直線上で から へ向かう折れ線の長さであり,最小値は三角不等式から である。等号は途中で逆戻りしない場合,つまり に限られる。(3) では なので,最小値をとるにはさらに が必要。 の左側と右側を非減少列として分け,重複組合せで数える。
解答
(1) は,数直線上で と進む移動距離の合計である。これが最短距離 に等しいのは,途中で逆戻りしないとき,すなわち のときである。
このような列は,6種類の目から重複を許して3個を非減少に選ぶ個数に等しい。したがって 通りである。全事象は 通りなので,確率は である。
(2)
三角不等式より である。一方,非減少列を選べば は実現できるので である。
等号成立は,数直線上で から へ進む途中に逆戻りがないことと同値である。したがって となるための必要十分条件は である。
(3) , であるから である。また,たとえば を満たす列を取れば が実現できる。よって である。 となるためには, かつ でなければならない。したがって必要十分条件はである。
初めの3項 は, から重複を許して3個を非減少に選ぶので 通りである。残りの 項は, から重複を許して 個を非減少に選ぶので 通りである。
よって条件を満たす列は 通りであり,全事象は 通りである。したがって である。
別解
別解(下降量の恒等式と出現回数)
方針
各移動の下降量の総和を として を導く。最小条件を等式で判定し,非減少列は各出目の出現回数で数える。
解答
両端に , を加え,各差 のうち負のものの絶対値の和を とする。右向き移動量の総和を とすればなので(1)
は ,すなわち と同値である。各目の出現回数 はを満たし,逆にこの解から非減少列が一意に決まる。解の個数はだから,求める確率は(2)
(*) より等号は のとき,すなわちのとき,かつそのときに限る。
(3)
(*) を使うとしたがって最小値は であり,等号条件はすなわちである。
初めの3項は の出現回数の和が3となるので通りである。後ろの 項は の出現回数の和が となるので通りである。全事象は 通りだから
総評
絶対値和の等号条件と重複組合せを使う確率問題。目安時間は16分。(1)(2) は文系第3問と同じ構造で,数直線上の移動距離として読むと短い。(3) は が追加されるため,列を の左と右に分けるのが自然である。左側は4種類から3個,右側は3種類から 個を非減少に選ぶ,という分解を明示すると数え落としを防げる。 重複組合せと下降量でが一致した。 重複組合せと下降量でが一致した。 重複組合せと下降量でが一致した。