方針
(1) から得る二つの三角方程式を連立し,一方を因数分解して候補を出した後,もう一方へ必ず戻して確認する。(2) とおき,, から媒介変数を消去する。さらに による端点の包含を調べ,軸との交点を記す。
解答
(1)
点 と点 が一致する条件は である。第2式は すなわち である。
まず のとき, である。このうち では となり第1式を満たさない。一方, では となり第1式も満たす。
次に ,すなわち のとき, である。このとき,いずれも となり,第1式も満たす。
したがって,求める はである。
(2)
とおく。定義より であるから, を得る。
また, で が動く範囲は である。 は で実際にとるが, は でしかとらないため,この範囲には含まれない。したがって軌跡は で表される放物線である。頂点は ,点 は含まれ,点 は含まれない。
軸との共有点は として より である。 軸との共有点は として より である。
【軌跡】
軌跡は放物線 のうち の部分である。上端だけが開いている。
総評
【公式出題意図・採点講評との対応】公式は,一般角と倍角公式を用いて媒介変数を消去し,軌跡の関係式を得る力を問うている。採点講評は媒介変数を消去せず増減表だけで図を描く答案を問題視しているため, と範囲を先に確定した。
難度5,計算量4,想定時間10分。(1) は一方の方程式から得た候補をもう一方へ戻す必要がある。(2) は のみ除外される非対称な端点処理が重要である。
【独立検算】三つの解族を両方の三角方程式へ代入し,軌跡上の軸交点と包含端点を数値でも確認した。