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北海道大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

tを実数とし,xy平面上の点P(cos2t,cost)および
Q(sint,sin2t)を考える。

(1)Pと点Qが一致するようなtの値をすべて求めよ。

(2) t0<t<2πの範囲で変化するとき,点Pの軌跡をxy平面上に図示せよ。
ただし,x軸,y軸との共有点がある場合は,それらの座標を求め,図中に記せ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安10

三角関数図形と方程式 三角比の利用軌跡、場合分け

方針

(1) P=Q から得る二つの三角方程式を連立し,一方を因数分解して候補を出した後,もう一方へ必ず戻して確認する。(2) P=(x,y) とおき,y=costx=cos2t=2cos2t1 から媒介変数を消去する。さらに 0<t<2π による端点の包含を調べ,軸との交点を記す。

解答

(1)
P と点 Q が一致する条件は cos2t=sint,cost=sin2t である。第2式は cost=2sintcost すなわち cost(12sint)=0 である。

まず cost=0 のとき,t=π2+kπ である。このうち t=π2+2kπ では cos2t=cosπ=1,sint=1 となり第1式を満たさない。一方,t=3π2+2kπ では cos2t=cos3π=1,sint=1 となり第1式も満たす。

次に 12sint=0,すなわち sint=12 のとき,t=π6+2kπ,t=5π6+2kπ である。このとき,いずれも cos2t=12=sint となり,第1式も満たす。

したがって,求める tt=π6+2kπ,5π6+2kπ,3π2+2kπ(k は整数)である。

(2)
P=(x,y) とおく。定義より y=cost,x=cos2t=2cos2t1 であるから,x=2y21 を得る。

また,0<t<2πy=cost が動く範囲は 1y<1 である。y=1t=π で実際にとるが,y=1t=0,2π でしかとらないため,この範囲には含まれない。したがって軌跡は x=2y21(1y<1) で表される放物線である。頂点は (1,0),点 (1,1) は含まれ,点 (1,1) は含まれない。

x 軸との共有点は y=0 として x=1 より (1,0) である。y 軸との共有点は x=0 として 2y21=0 より (0,12),(0,12) である。

【軌跡】

軌跡は放物線 x=2y21 のうち 1y<1 の部分である。上端だけが開いている。

総評

【公式出題意図・採点講評との対応】公式は,一般角と倍角公式を用いて媒介変数を消去し,軌跡の関係式を得る力を問うている。採点講評は媒介変数を消去せず増減表だけで図を描く答案を問題視しているため,x=2y21 と範囲を先に確定した。

難度5,計算量4,想定時間10分。(1) は一方の方程式から得た候補をもう一方へ戻す必要がある。(2) は y=1 のみ除外される非対称な端点処理が重要である。

【独立検算】三つの解族を両方の三角方程式へ代入し,軌跡上の軸交点と包含端点を数値でも確認した。

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出典: 北海道大学 令和6年度一般選抜(前期日程)数学β(公式問題・出題意図・採点講評)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。