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北海道大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

次の問に答えよ。

(1) αを実数とする。次のように定められた数列{an}の一般項を求めよ。a1=αan+1=12an+1(n=1,2,3,)(2) 関数f1(x),f2(x),f3(x),を次の関係式で定める。f1(x)=3xfn+1(x)=(n+2)xn+1+(01fn(t)dt)x(n=1,2,3,)関数fn(x)xnの式で表せ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安13

数列積分関数 漸化式の変形、帰納的定義の利用、定積分評価

方針

(1) 固定値2を引いて等比数列にする。(2) In=01fn(t)dt とおく。定義式を積分すると In+1=1+In/2 となり,(1)と同じ漸化式になる。In を求めて定義式へ戻し,最後に n=1 でも公式が成立することを確認する。

解答

(1)
漸化式 an+1=12an+1 について,両辺から2を引くと an+12=12(an2) である。したがって数列 an2 は初項 a12=α2 公比 1/2 の等比数列である。よって an2=(α2)(12)n1 となり,an=2+α22n1 である。

(2) In=01fn(t)dt とおく。定義より fn+1(x)=(n+2)xn+1+Inx である。両辺を 0 から 1 まで積分すると,In+1=01(n+2)xn+1dx+In01xdx=1+12In.また I1=013tdt=32 である。

これは(1)と同じ形の漸化式であり,固定値は2である。したがって In=2+I122n1=212n である。

いま,定義式を n1 に対して用いると,n2fn(x)=(n+1)xn+In1x である。上で求めた式から In1=212n1 なので,fn(x)=(n+1)xn+(212n1)x である。n=1 のときも右辺は 2x+(21)x=3x となり,f1(x)=3x と一致する。よってすべての正の整数 n について fn(x)=(n+1)xn+(212n1)x である。

別解

別解(関数列の公式を直接帰納法で証明)

方針

標準解法で得た形を予想し,fn の積分を実行してそのまま fn+1 へ代入する。補助数列 In を明示的に解かない検算用の証明である。

解答

(1)
固定値2を引けば等比数列となるのでan=2+α22n1である。

(2) fn(x)=(n+1)xn+(212n1)x(*)を示す。n=1 では右辺は 2x+(21)x=3x=f1(x) である。

ある n で (*) が成り立つと仮定すると01fn(t)dt=1+12(212n1)=212n.よって定義式からfn+1(x)=(n+2)xn+1+(212n)x,となり,n+1 でも (*) が成り立つ。数学的帰納法によりすべての正整数 n で (*) が成立する。

総評

【公式出題意図・採点講評との対応】公式は整式列の一次係数,すなわち積分値を追うことを鍵としている。採点講評も積分部分が n だけで決まる定数であることが出発点と述べているため,In を独立に定義した。帰納法の別解も収録した。

難度6,計算量5,想定時間13分。公式問題PDFを原寸確認し,初項は a1=α である。旧データの a1=α1 は転記誤りだったため修正した。添字を一つ戻して In1 を使う点に注意する。

【独立検算】In=22n を10項まで有理数で生成し,得られた fn を積分して次の定義式へ戻ることを確認した。

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出典: 北海道大学 令和6年度一般選抜(前期日程)数学β(公式問題・出題意図・採点講評)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。