問題
実数および自然数に対して,定積分
を考える。ここでは自然対数の底である。
(1) を求めよ。
(2) のとき,極限を求めよ。ただし,はの自然対数である。また,必要ならばであることを用いてもよい。
出典:北海道大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第3問
方針
解法1(原始関数を直接確認)
指数関数と三角関数の積の積分は, の形を微分して係数を合わせるか,部分積分を2回行って求める。評価点 では , を使う。(2) は により となるので,(1) の式に代入し,分子分母を で割って を使う。
解法2(部分積分を2回用いる方法)
と、途中で現れる余弦積分 を部分積分で結び、連立して を求める。公式の誘導意図に沿い、端点で三角関数が簡単になることを使う。
解答
解法1(原始関数を直接確認)
(1)
不定積分を求める。次の式を微分すると
である。実際,分子を微分すると となり, の項が打ち消され, が残る。したがって である。
これを から まで代入する。 は自然数なので である。よって
である。 の場合もこの式は を与え,直接の積分結果と一致する。
(2)
であるから である。(1) の結果より である。分子分母を で割ると である。ここで であるから である。
解法2(部分積分を2回用いる方法)
(1)
とおく。 を積分する形で部分積分すると
である。一方、 を積分する形で部分積分すると
となる。これを最初の式へ代入して
より
を得る。 の場合にも両辺は0で一致する。
(2)
なので である。したがって
より
である。