方針
指数関数と三角関数の積の積分は, の形を微分して係数を合わせるか,部分積分を2回行って求める。評価点 では , を使う。(2) は により となるので,(1) の式に代入し,分子分母を で割って を使う。
解答
(1)
不定積分を求める。次の式を微分するとである。実際,分子を微分すると となり, の項が打ち消され, が残る。したがって である。
これを から まで代入する。 は自然数なので である。よってである。 の場合もこの式は を与え,直接の積分結果と一致する。
(2) であるから である。(1) の結果より である。分子分母を で割ると である。ここで であるから である。
別解
解法2(部分積分を2回用いる方法)
方針
と、途中で現れる余弦積分 を部分積分で結び、連立して を求める。公式の誘導意図に沿い、端点で三角関数が簡単になることを使う。
解答
(1) とおく。 を積分する形で部分積分するとである。一方、 を積分する形で部分積分するととなる。これを最初の式へ代入してよりを得る。 の場合にも両辺は0で一致する。
(2) なので である。したがって よりである。
総評
難度6、計算量5、想定時間14分。公式の出題意図は、指数関数と三角関数の積を部分積分で処理し、(1) の結果を (2) の極限へ正確につなぐことにある。原始関数を直接求めてもよいが、部分積分を2回行って を連立する別解は符号を検算しやすい。端点では が自然数であるため 、 となる。極限では分子分母を で割り、 を明示する。