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北海道大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

C1:x2+y2=1を考える。実数p,qp2+q2>1を満たすとき,
P(p,q)からC1に引いた2本の接線l1,l2の接点を
それぞれQ1(x1,y1)Q2(x2,y2)とする。
また,座標平面上の原点をO(0,0)とする。

(1) 直線l1,l2,線分OQ1,OQ2で囲まれた四角形の面積Sp,qを用いて表せ。

(2)Pが楕円C2:x22+y23=1の上を動くとき,(1)の四角形の面積Sの最大値と最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安13

図形と方程式三角関数 接線・法線円の性質、範囲評価

方針

接点 Q では半径 OQ と接線 PQ が垂直であるため,OPQ は直角三角形になる。2本の接線について同じ長さの直角三角形ができ,四角形 OQ1PQ2 の面積はその2つ分で求められる。したがって SOP2=p2+q2 だけで決まる。(2) は楕円上の点を (2cosθ,3sinθ) と置き,p2+q2 の範囲を求めて S の最大・最小に直す。

解答

(1)
P(p,q) について OP=p2+q2 である。p2+q2>1 なので,点 P は円 C1:x2+y2=1 の外部にある。

接点を Q とする。位置関係は次の模式図のようになる。

円の接線は接点で半径に垂直であるから OQPQ である。また Q は単位円上の点なので OQ=1 である。したがって直角三角形 OPQ において PQ2=OP2OQ2=p2+q21 であり,PQ=p2+q21 である。

2つの接線の接点を Q1,Q2 とすると,PQ1=PQ2 であり,四角形 OQ1PQ2 は直角三角形 OPQ1OPQ2 に分けられる。それぞれの面積は 12OQiPQi=12p2+q21 である。よって四角形の面積は S=212p2+q21=p2+q21 である。

(2)
P(p,q) が楕円 x22+y23=1 上を動くので,ある実数 θ を用いて p=2cosθ,q=3sinθ と表せる。このときp2+q2=2cos2θ+3sin2θ=2(1sin2θ)+3sin2θ=2+sin2θである。したがって S=p2+q21=1+sin2θ である。 0sin2θ1 だから 1S2 である。sin2θ=0(p,q)=(±2,0) で実現し,sin2θ=1(p,q)=(0,±3) で実現する。よって Smin=1,Smax=2 である。

総評

難度6、計算量5、想定時間13分。公式の出題意図は、複雑な座標計算を避け、円の接線と半径の直交、楕円の媒介変数表示という幾何的な見通しを使えるかにある。四角形を合同な2つの直角三角形に分ければ S=OP21 と一行で表せる。(2) は p2+q2 の範囲だけを調べればよく、最大・最小が実際に楕円上の点で達成されることまで示す。図は接線長が2本とも等しい理由の確認にもなる。

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出典: 北海道大学 令和7年度一般選抜(前期日程)数学β(公式問題・出題の意図)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。