方針
(1) は の 個から3個を選ぶだけで,順序は によって自動的に決まる。(2) は を正確に数えなくてもよい。まず を満たす三つ組はすべて を満たし,その個数は (1) により 個である。さらにこの集合に含まれない具体例 が条件を満たすことを示せば, はそれより真に大きい。
解答
(1)
条件 を満たす整数は, の 個の整数から異なる3個を選び,小さい順に と並べたものにちょうど対応する。したがって選び方の総数は である。
(2)
まず を満たす三つ組 を考える。このとき , であるから である。一方, なので となり,必ず を満たす。
このような三つ組の個数は,整数 の 個から3個を選ぶ個数である。したがって (1) で とした場合にあたり, 個である。よって,少なくとも 個の三つ組が を満たす。
さらに, であるから は を満たす。また であるから,この三つ組も を満たす。一方,この三つ組は であるため,先ほど数えた を満たす三つ組には含まれていない。
したがって, を満たす三つ組は,少なくとも 個に加えて別の1個をもつ。ゆえに である。
別解
解法2(条件を満たす三つ組の総数を求める)
方針
(1) は組合せで求める。(2) は最小要素 を固定し、 を満たす を数える。 と で上端 の効き方が変わるため、二つの和に分けて正確な を得る。
解答
(1)
の 個から異なる3個を選べば、小さい順への並べ方は一意である。したがって個数はである。
(2)
を固定する。各 に対し 、 を満たす の個数はである。
まず のとき、 では個数が 、それより大きい では である。したがって固定した に対する個数は次に のときは、すべての で上端 が先に効くので、個数はである。よってしたがってであり、 が従う。
この別解は正確な まで与えるが、不等式の証明だけなら解法1の方が短い。
総評
難度6、計算量4、想定時間15分。公式の出題意図では (2) の正確な を求める必要はなく、(1) の考えを使って比較に十分な部分集合を作ることが中心である。解法1は の 個を確保し、そこに含まれない を1個加える最短証明である。解法2の完全な数え上げは強い検算になり、 から差が正であることを直接確認できる。