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北海道大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

α,rα>1,r>1を満たす実数とする。
数列{an}a1=αで公比がrの等比数列とする。数列{bn}bn=logan(an+1)(n=1,2,3,)で定める。

(1) bnnlogαrを用いて表せ。

(2) 等式bn=n+2n+1がすべての自然数nについて成り立つための必要十分条件をrαを用いて表せ。

(3) (2)の条件が成り立つとき,積a1a2,a1a2a3,a1a2a3a4の整数部分が
それぞれ2桁,3桁,4桁になるようなαの範囲を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

指数・対数数列 式変形、必要十分条件、範囲評価

方針

等比数列 an=αrn1 を明示し,底を α とする対数で bn を整理する。c=logαr と置けば式が1変数になり,すべての自然数 n(1+nc)/(1+(n1)c)=(n+2)/(n+1) が成り立つ条件を計算できる。(3) は r=α のもとで an=α(n+1)/2 とし,積の指数を k(k+3)/4 とまとめる。整数部分の桁数は 10d1X<10d に直して,3つの範囲の共通部分を取る。

解答

(1)
数列 {an} は初項 α,公比 r の等比数列なので an=αrn1,an+1=αrn である。ここで c=logαr とおく。α>1r>1 だから c>0 である。底の変換を用いるとbn=logan(an+1)=logα(an+1)logα(an)=logα(αrn)logα(αrn1)=1+nlogαr1+(n1)logαrである。したがって bn=1+nlogαr1+(n1)logαr である。

(2) c=logαr とおくと,(1)より bn=1+nc1+(n1)c である。これがすべての自然数 n について n+2n+1 に等しいための条件を求める。c>0 なので分母は正であり,交差に掛けて (n+1)(1+nc)=(n+2){1+(n1)c} である。両辺を展開すると n+1+n(n+1)c=n+2+(n+2)(n1)c である。ここで n(n+1)(n+2)(n1)=2 だから n+1+{(n+2)(n1)+2}c=n+2+(n+2)(n1)c より 2c=1 を得る。したがって c=12 である。逆に c=1/2 なら上の等式がすべての n で成り立つので,これは必要十分条件である。

よって logαr=12 すなわち r=α である。

(3)
(2) の条件のもとでは r=α だから an=αrn1=α(α)n1=α(n+1)/2 である。したがって,k 個の積はa1a2ak=α22α32αk+12=α12{2+3++(k+1)}=αk(k+3)4である。

整数部分が2桁であることは 10a1a2<100 と同値である。a1a2=α5/2 なので 10α5/2<100 より 102/5α<104/5 を得る。

整数部分が3桁であることは 100a1a2a3<1000 と同値である。a1a2a3=α9/2 なので 100α9/2<1000 より 104/9α<102/3 を得る。

整数部分が4桁であることは 1000a1a2a3a4<10000 と同値である。a1a2a3a4=α7 なので 1000α7<10000 より 103/7α<104/7 を得る。

これら3つの範囲の共通部分を取る。下端は max{25,49,37}=49 であり,上端は min{45,23,47}=47 である。したがって求める範囲は 104/9α<104/7 である。

総評

公式の出題意図は、対数と等比数列を組み合わせ、必要十分条件と桁数の範囲を論理的に処理する力の確認にある。(2) は logαr=1/2 が必要であるだけでなく、逆にすべての自然数 n で成立することも確認する。(3) は各積を α の累乗に直し、2桁・3桁・4桁を表す半開区間の共通部分を取る。端点の包含を誤らないことが採点上重要である。

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出典: 北海道大学 令和7年度一般選抜(前期日程)数学β(公式問題・出題の意図)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。