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北海道大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

1個のさいころを投げる試行を繰り返す。最初の持ち点は1とし,3の目が出たときは持ち点を3倍,
5の目が出たときは持ち点を5倍,3と5以外の目が出たときは持ち点を2倍する。
たとえば3回試行して出た目が順に6,3,5のとき,持ち点は1×2=2,2×3=6,6×5=30
変化し,最後の持ち点は30である。次の問いに答えよ。

(1) 3回試行したとき,最後の持ち点が4の倍数となる確率を求めよ。

(2) 4回試行したとき,最後の持ち点が平方数となる確率を求めよ。
ただし,平方数とは,ある自然数の2乗となる数のことであり,たとえば4,9,16は平方数である。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安9

確率場合の数 状態分類数え上げ、場合分け

方針

最後の持ち点を 2,3,5 の指数で表す。3と5以外の目が出た回数が2の指数、3の目が出た回数が3の指数、5の目が出た回数が5の指数になるので、(1)は2の指数、(2)は3つの指数の偶奇に注目して数え上げる。

解答

(1)
3と5以外の目が出る確率は 46=23 であり、このとき持ち点は2倍される。3の目または5の目が出る確率は 26=13 であり、このときは2の因数は増えない。

3回の試行のうち、2倍される回数を X とする。最後の持ち点が4の倍数となるには、2の因数が少なくとも2個必要なので、X2 であればよい。したがって求める確率は3C2(23)2(13)+(23)3である。これを計算して34913+827=49+827=2027となる。

(2)
4回の試行後の持ち点は 2a3b5c と表される。ただし、a は3と5以外の目が出た回数、b は3の目が出た回数、c は5の目が出た回数であり、a+b+c=4 である。

この数が平方数となるには、素因数分解におけるすべての指数が偶数であればよい。よって (a,b,c)(4,0,0), (0,4,0), (0,0,4), (2,2,0), (2,0,2), (0,2,2) のいずれかである。

それぞれの確率を足し合わせる。まず P(4,0,0)=(23)4 である。また P(0,4,0)+P(0,0,4)=2(16)4 である。さらにP(2,2,0)+P(2,0,2)=24!2!2!(23)2(16)2であり、P(0,2,2)=4!2!2!(16)4 である。

したがって求める確率は(23)4+2(16)4+24!2!2!(23)2(16)2+4!2!2!(16)4.整理すると1681+21296+427+1216=128+1+96+3648=1954である。

総評

難度5、計算量4。想定時間は9分程度で、平方数条件への言い換えで差がつく標準問題である。文系受験者は前半で確実に得点し、後半まで完答したい。持ち点そのものを列挙するよりも、2,3,5 の指数に分けて考えると見通しがよい。(1)は2の指数だけを見ればよいが、(2)では平方数条件を「すべての素因数の指数が偶数」と言い換える必要がある。特に、3と5以外の目は4通りあるため確率が 2/3 になる一方、3の目と5の目はそれぞれ 1/6 である。この確率の違いを無視して、単に指数の組だけを等確率で数えると誤答になる。

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出典: 北海道大学 2026年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。