方針
最後の持ち点を の指数で表す。3と5以外の目が出た回数が2の指数、3の目が出た回数が3の指数、5の目が出た回数が5の指数になるので、(1)は2の指数、(2)は3つの指数の偶奇に注目して数え上げる。
解答
(1)
3と5以外の目が出る確率は であり、このとき持ち点は2倍される。3の目または5の目が出る確率は であり、このときは2の因数は増えない。
3回の試行のうち、2倍される回数を とする。最後の持ち点が4の倍数となるには、2の因数が少なくとも2個必要なので、 であればよい。したがって求める確率はである。これを計算してとなる。
(2)
4回の試行後の持ち点は と表される。ただし、 は3と5以外の目が出た回数、 は3の目が出た回数、 は5の目が出た回数であり、 である。
この数が平方数となるには、素因数分解におけるすべての指数が偶数であればよい。よって は のいずれかである。
それぞれの確率を足し合わせる。まず である。また である。さらにであり、 である。
したがって求める確率は整理するとである。
総評
難度5、計算量4。想定時間は9分程度で、平方数条件への言い換えで差がつく標準問題である。文系受験者は前半で確実に得点し、後半まで完答したい。持ち点そのものを列挙するよりも、 の指数に分けて考えると見通しがよい。(1)は2の指数だけを見ればよいが、(2)では平方数条件を「すべての素因数の指数が偶数」と言い換える必要がある。特に、3と5以外の目は4通りあるため確率が になる一方、3の目と5の目はそれぞれ である。この確率の違いを無視して、単に指数の組だけを等確率で数えると誤答になる。