Evolton

北海道大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

数列{an}は次の条件を満たすとする。a1=8,an+1(an+1)=2(n=1,2,3,)次の問いに答えよ。

(1) an2(n=1,2,3,)を示せ。

(2) bn=1an+2とおく。bn+1bnで表せ。

(3) {an}の一般項を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安10

数列 漸化式の変形置換数学的帰納法、計算整理

方針

まず an=2 にならないことを、漸化式を逆向きに読む形の帰納法で確認する。これにより bn=1/(an+2) がすべての n で定義できる。以後は文系類題と同じく bn の一次漸化式を作り、固定値 1/3 との差を等比数列として解く。

解答

(1) a1=8 であるから、a12 である。

ある正の整数 n について an2 と仮定する。もし an+1=2 ならば、漸化式 an+1(an+1)=2 に代入して 2(an+1)=2 となり、an=2 を得る。これは仮定に反するので、an+12 である。

以上より、数学的帰納法によって an2(n=1,2,3,) が成り立つ。

(2)
(1)より an+20 であるから、bn は定義できる。漸化式から an+1=2an+1 であり、bn+1=1an+1+2=12an+1+2=an+12(an+2)となる。さらに an+1an+2=11an+2=1bn であるから、bn+1=12(1bn) である。

(3)
(2)より bn+1=1212bn である。この漸化式の固定値は c=12(1c) を満たすので、c=13 である。したがって bn+113=12(bn13) である。

初項は b1=1a1+2=16=16 であるから、b113=12 である。よってbn13=12(12)n1=(12)nとなり、bn=13+(12)n=2n+3(1)n32n を得る。

したがってan=1bn2=32n2n+3(1)n2=2n6(1)n2n+3(1)nである。

総評

難度5、計算量5。想定時間は10分程度で、理系受験者には確実に完答したい必答問題である。文系第2問と同じ変換が核だが、初項が負であるため、先に an=2 とならないことを数学的帰納法で確認し、bn の定義を保証する必要がある。この確認を省くと、(2)以降の変形の根拠が弱くなる。(3)では b11/3=1/2 となるため、文系の場合より符号と係数を誤りやすい。固定値との差を一度明示し、(1/2)n の形まで丁寧に整理することが重要である。

冊子PDFで見る北大の数列の問題で問題集を作る

出典: 北海道大学 2026年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。