方針
まず にならないことを、漸化式を逆向きに読む形の帰納法で確認する。これにより がすべての で定義できる。以後は文系類題と同じく の一次漸化式を作り、固定値 との差を等比数列として解く。
解答
(1) であるから、 である。
ある正の整数 について と仮定する。もし ならば、漸化式 に代入して となり、 を得る。これは仮定に反するので、 である。
以上より、数学的帰納法によって が成り立つ。
(2)
(1)より であるから、 は定義できる。漸化式から であり、となる。さらに であるから、 である。
(3)
(2)より である。この漸化式の固定値は を満たすので、 である。したがって である。
初項は であるから、 である。よってとなり、 を得る。
したがってである。
総評
難度5、計算量5。想定時間は10分程度で、理系受験者には確実に完答したい必答問題である。文系第2問と同じ変換が核だが、初項が負であるため、先に とならないことを数学的帰納法で確認し、 の定義を保証する必要がある。この確認を省くと、(2)以降の変形の根拠が弱くなる。(3)では となるため、文系の場合より符号と係数を誤りやすい。固定値との差を一度明示し、 の形まで丁寧に整理することが重要である。