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北海道大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

Oを原点とする座標空間に2点P(1,0,3)Q(0,2,3)をとる。
実数hh>3を満たすとし,点C(0,0,h)をとる。
3点C,P,Qを通る平面をαとする。
さらに,αx軸との交点をAαy軸との交点をBとおく。
四面体OABCの体積をVとする。次の問いに答えよ。

(1) Ax座標をhを用いて表せ。

(2) Vhを用いて表せ。

(3) hh>3を満たす実数全体を動くとき,Vの最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安11

ベクトル図形と方程式微分 座標設定文字消去微分による最大最小

方針

平面 α が3つの座標軸と交わる点を切片としてもち、Cz 軸上にあることを利用して切片形で表す。点 P,Q を代入して x 切片と y 切片を h で求めれば、四面体の体積は座標軸上の3切片の積から得られる。最後は h>3 の一変数関数として微分し、端で最小をとらないことも含めて確認する。

解答

(1)
平面 αz 軸上の点 C(0,0,h) を通る。さらに x 軸との交点を Ay 軸との交点を B とするので、A=(a,0,0),B=(0,b,0),C=(0,0,h) とおける。このとき平面 α は切片形で xa+yb+zh=1 と表せる。

P(1,0,3)α 上にあるから、1a+3h=1 である。したがって 1a=13h=h3h となり、a=hh3 を得る。よって Ax 座標は hh3 である。

(2)
同様に、点 Q(0,2,3)α 上にあるから、2b+3h=1 である。よって 2b=h3h となり、b=2hh3 である。

四面体 OABC は3つの辺 OA,OB,OC が互いに座標軸方向にあるので、体積は V=16OAOBOC である。ここで h>3 だから a,b,h はすべて正であり、OA=a=hh3,OB=b=2hh3,OC=h である。したがってV=16hh32hh3h=h33(h3)2である。

(3) V=h33(h3)2 とおく。h>3 において微分すると、V=133h2(h3)22h3(h3)(h3)4 である。分子を整理して V=h2(h9)3(h3)3 を得る。 h>3 では h2>0(h3)3>0 であるから、V の符号は h9 の符号で決まる。したがって 3<h<9V<0h>9V>0 である。

また、h3+0 のとき Vh のときも V である。よって Vh=9 で最小となる。その値は V(9)=93362=729108=274 である。

総評

難度6、計算量5。想定時間は11分程度で、切片形を選べるかどうかで差がつくが、理系受験者には完答したい問題である。点 Cz 軸上にあり、A,B も座標軸との交点として定義されているため、平面を x/a+y/b+z/h=1 と置くのが最短である。(1)(2)では切片の符号と四面体の体積公式が採点点となる。(3)では h>3 の範囲で導関数の符号を調べるだけでなく、h=3 は範囲外であり、端に近づくと体積が大きくなることを確認すると最小値の議論が明確になる。

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出典: 北海道大学 2026年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。