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北海道大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

関数f(x)を次によって定める。f(x)=0x{sin(xt)t4}2dt次の問いに答えよ。

(1) 0xtsin(xt)dtxの式で表せ。

(2) f(x)を求めよ。

(3) limx0f(x)x3を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安11

積分三角関数関数 置換積分、定積分評価極限計算、計算整理

方針

被積分関数を展開し、sin2(xt)tsin(xt)t2 の3つの積分に分ける。(1)の積分は u=xt と置いて計算し、(2)にそのまま利用する。(3)では三角関数を基本極限に分解し、近似記法を使わずに x3 の係数を求める。

解答

(1) u=xt とおくと、t=xu である。t=0 のとき u=xt=x のとき u=0 であるから、0xtsin(xt)dt=x0(xu)sinu(du)=0x(xu)sinuduとなる。

よって 0x(xu)sinudu=x0xsinudu0xusinudu である。ここで 0xsinudu=1cosx であり、部分積分により0xusinudu=[ucosu]0x+0xcosudu=xcosx+sinxである。したがって 0xtsin(xt)dt=x(1cosx)(xcosx+sinx)=xsinx である。

(2)
被積分関数を展開すると{sin(xt)t4}2=sin2(xt)t2sin(xt)+t216である。したがってf(x)=0xsin2(xt)dt120xtsin(xt)dt+1160xt2dtとなる。

まず u=xt とおくと 0xsin2(xt)dt=0xsin2udu であり、sin2u=1cos2u2 より 0xsin2udu=x2sin2x4 である。また(1)より 0xtsin(xt)dt=xsinx で、0xt2dt=x33 である。

以上を代入して f(x)=x2sin2x412(xsinx)+x348 となる。よって f(x)=sinx2sin2x4+x348 である。

(3)
(2)の結果を用いる。sin2x=2sinxcosx であるから、sinx2sin2x4=sinx22sinxcosx4=sinx2(1cosx)である。したがってf(x)x3=12sinxx1cosxx2+148となる。

また 1cosx=2sin2x2 より 1cosxx2=12(sin(x/2)x/2)2 であるから、limx01cosxx2=12 である。ゆえにlimx0f(x)x3=12112+148=1348である。

総評

難度6、計算量5。想定時間は11分程度で、理系受験者には完答しておきたい標準からやや発展の問題である。積分そのものは標準的だが、xt を含む三角関数と t が混在するため、置換後の積分範囲と符号を丁寧に扱う必要がある。(2)では展開した3項を別々に計算し、(1)の結果を確実に利用することが得点の中心である。(3)は近似展開を持ち出さず、sin2x=2sinxcosx1cosx=2sin2(x/2) から基本極限に帰着すると、高校数学の範囲で過不足なく書ける。

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出典: 北海道大学 2026年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。