方針
前半は とおき、絶対値条件を実部と虚部の関係に直す。後半は から と表し、 を の条件へ変換する。最後に とおいて直線の方程式を実数成分で読み取る。
解答
(1) とおく。 は半径1の円 上にあるので である。また であるから、条件 は すなわち である。
偏角 が を満たすので、 は第2象限にあり、 である。したがって より である。これを に代入すると であり、 だから となる。よって である。
(2) は虚部が正で を満たす1でない3乗根であるから、である。
条件 より、 であり、 である。点 は 上にあるから、 である。両辺に を掛けると となる。両辺を2乗して を得る。ここで であるから、左辺を展開して を消すと となる。 とおく。 であるから、である。したがって すなわち を得る。
逆に、直線 上の点 をとる。この直線は原点を通らないので である。また上の計算を逆にたどると となる。そこで とおけば であり、 だから でもある。したがって直線上のすべての点 が実際に得られる。
よって点 の描く図形は、 としたときの直線 全体である。この直線は実軸と で交わり、虚軸と で交わる。
総評
難度6、計算量5。想定時間は11分程度で、軌跡の必要十分性まで書けるかで差がつく問題である。(1)は確実に得点し、(2)も方針が立てば完答を狙いたい。前半は実部・虚部の比較、後半は複素数平面の軌跡を絶対値条件へ変換する。(1)では偏角の範囲から象限を確定し、 の符号を決めることが必要である。(2)では としてから を使うと、円の条件が直線の条件に変わる。方程式を導くだけで終わらず、直線上の各点から許された が得られる十分性を確認することが採点上重要である。最後の図示では切片を示し、除外点がないことまで明記したい。