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熊本大学 2017年度 前期 教育・看護文系数学 第1問

原点をOとする座標空間内に3A(2,0,0)B(0,4,0)C(0,0,c)がある.ただし,c>0とする.BAC=θとし,ABCの面積をSとするとき,以下の問いに答えよ.

(問1)
cosθsinθcを用いて表せ.

(問2)
Oを中心とする半径1の球面上の点をHとする.ベクトルHAHBHCがいずれもベクトルOHに垂直であるとき,cの値を求めよ.

(問3)
(問2)の条件のもとで,面積Sを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算内積の利用座標設定

方針

BACABACのなす角として内積から求める。点H=(x,y,z)をおき,HAOHなどをAH=1BH=1CH=1に直す。最後はS=12ABACsinθで面積を求める。

解答

(問1)AB=(2,4,0),AC=(2,0,c)である。したがってABAC=4,AB=25,AC=c2+4よりcosθ=25c2+4である。また 0<θ<π であるからsinθ=1cos2θ=5c2+165c2+4である。

(問2)
H=(x,y,z) とおく。OH=1 であり,HAOH より(AH)H=0であるから,AH=H2=1 である。同様に BH=1CH=1 である。よって2x=1,4y=1,cz=1となる。さらに x2+y2+z2=1 より14+116+1c2=1である。したがって 1c2=1116 であり,c>0 だからc=41111である。

(問3)
三角形の面積はS=12ABACsinθである。問1の結果を代入するとS=1225c2+45c2+165c2+4=5c2+16である。(問2)より c2=1611 なのでS=8011+16=161111である。

別解

解法2

方針

面積は外積で,球面条件は平面ABCと原点の距離で処理する。点Hの条件からABCの平面がHX=1と表せることを利用する。

解答

(問1)AB=(2,4,0),AC=(2,0,c)よりAB×AC=(4c,2c,8)である。したがってcosθ=ABACABAC=25c2+4,sinθ=AB×ACABAC=5c2+165c2+4である。

(問2)
条件から(AH)H=(BH)H=(CH)H=0であり,H=1だからAH=BH=CH=1となる。よって平面ABCHX=1であり,原点からこの平面までの距離は1/H=1である。

一方,平面ABCの切片形はx2+y4+zc=1だから,原点との距離は114+116+1c2である。これが1に等しいので14+116+1c2=1となり,c=41111を得る。

(問3)
外積からS=12(4c)2+(2c)2+82=5c2+16である。c2=16/11を代入してS=161111である。

総評

難度5,計算量4。想定時間は12分程度。内積による角度計算と,(AH)H=0AH=1 に直すところが得点の中心である。球面条件を入れ忘れると c が決まらないため,OH=1 を明示することが重要である。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。

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出典: 熊本大学 2017年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。