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熊本大学 2022年度 前期 理工系理系数学 第4問

関数f(x)=1+sin2πx2について,以下の問いに答えよ.
(問1) f(x)0x1の最小値と最大値を求めよ.
(問2) 0x1において,2xf(x)2となることを示せ.
(問3) 数列{an}
an=01{f(x)}ndxn=1,2,3,
で定める.limnannの値を求めよ.ただし,limnlog(n+1)n=0を用いてよい.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安13

三角関数積分数列 範囲評価、はさみうち、定積分評価、誘導利用

方針

0x1 では 0sin(πx/2)1 であることから最大・最小を求める。下からの評価は sin(πx/2)x を使い,an(2)n(2)n/(n+1) ではさむ。

解答

(問1)
0x1 では0sinπx21である。したがって1f(x)2であり,最小値は 1,最大値は 2 である。

(問2)
上の結果から f(x)2 は成り立つ。次に,0x1 では sinπx2x であるからf(x)2=1+sin2πx21+x22x2である。両辺は 0 以上なのでf(x)2xである。よって2xf(x)2が成り立つ。

(問3)
(問2)より(2x)n{f(x)}n(2)nである。0x1 で積分して(2)nn+1an(2)nを得る。したがって21n+1nann2である。与えられた条件よりlimn1n+1n=1であるから,はさみうちによりlimnann=2である。

別解

解法2(最大点近傍だけを使って積分の累乗根を評価する方法)

方針

三角関数の凹性から設問の下側評価を示す。
極限では積分全体を具体的に評価せず、最大点 x=1 の近くに
f(x) が最大値に近い区間を確保する。

解答

(問1)
0x1 では sin(πx/2) は0から1まで増加するからminf=1 (x=0),maxf=2 (x=1).(問2)
g(x)=sin(πx/2)x とおくとg(x)=π24sinπx20.g は上に凸で g(0)=g(1)=0 だから、区間内で g(x)0。よってf(x)2=1+sin2πx21+x22x2.また問1から f(x)2 なので2xf(x)2.(問3)
任意の ε>0 をとる。fx=1 で連続で
f(1)=2 だから、ある δ(0,1) が存在して1δx1f(x)>2ε.したがってδ(2ε)n1δ1{f(x)}ndxan(2)n.n 乗根をとるとδ1/n(2ε)ann2.δ1/n1 であり、ε は任意だからlimnann=2.

総評

難度5,計算量4。想定時間は13分程度。関数自体の詳しい積分は不要で,最大値と下からの単純な評価で極限をはさむ問題である。sin(πx/2)x1+x22x2 を組み合わせるのが要点である。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。 熊本大学2022年度資料20頁(数学①②③解答原稿12頁・医系問題解答8頁)と独立本文を照合し、結論・設問対応・計算過程を再確認した。

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出典: 熊本大学 2022年度 前期数学 理,工,医(放射線技術科,検査技術科学専攻),薬学部 医学科【2】の類題 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。