方針
とおき,原点中心の回転は 倍,点 中心の回転は と表す。各重心を複素数で表した後,差 と を比較し, 回転の関係を示す。
解答
(問1)とおく。このとき である。点 を原点中心に回転した点はである。点 を点 中心に回転した点はである。点 を点 中心に回転した点はである。
(問2)
重心を表す複素数をそれぞれ とすると,(問3)
上の表示からである。したがってよって,点 は点 を点 のまわりに だけ回転した点である。 が三角形をなすとき であるから, かつ である。したがって は正三角形である。
別解
解法2(回転作用素を用いるベクトル解法)
方針
回転を表す線形写像 を用い、 を利用する。各点と重心を位置ベクトルで表し、 を直接示す。
解答
の反時計回り回転を 、恒等写像を とする。このときである。
(問1)
点をその位置ベクトルでも表すことにするとである。複素数表示では 、 だからとなる。
(問2)
重心の公式からである。
(問3)
上式と を用いるとしたがって は を 回転したベクトルである。3点が三角形をなすとき両ベクトルは零でないのでよって は正三角形である。
総評
難度5,計算量5。想定時間は15分程度。中心をもつ回転を複素数で正しく表せれば,重心計算は機械的に進む。最後は辺の長さを別々に計算するより, を示すのが簡潔で, が三角形をなす条件の確認も必要である。位置づけは差がつく標準問題であり,方針を早く固めて計算ミスなく完答したい。