方針
u=(γ−α)/(β−α) として u=±w/2 を得る。偏角は w が第1象限にあることから二つの区間になり,正三角形と重心条件は同じ連立で処理する。
解答
(問1)
d=β−α,u=β−αγ−α とおくと,代入整理によりw2d2−4u2d2=0である。d=0 より u=±w/2。w は第1象限にあるので,u の偏角 θ は0<θ<2π,π<θ<23π.(問2)
正三角形なら u=21+3i または 21−3i。u=±w/2 と w の象限条件からw=1+3i.(問3)
α=w,d=β−w とする。正三角形条件から γ=w+2wd,重心条件から3w+(w+d)+(w+2wd)=2w2.よって d=w+23w(w−2)=−3+3i。したがってβ=−2+23i,γ=−2.
別解
解法2(偏角の合同式と重心回転)
方針
与式を差の平方へ直接まとめ、偏角を π を法とする合同式で扱う。(問3)は正三角形の重心が外心でもあることを用い、A から残る2頂点を120度回転で復元する。
解答
(問1)
与式を一方へ移して整理するとw2(β−α)2=4(γ−α)2となる。したがってu=β−αγ−αと置けばu=±2wである。w は第1象限にあるので 0<argw<π/2 でありargu≡argw(modπ)である。よって 0≦θ<2π における範囲は0<θ<2π,π<θ<23πである。
(問2)
正三角形なら、辺 AB から辺 AC への回転比はu=eiπ/3またはu=e−iπ/3である。w=±2u の4候補のうち第1象限にあるものはw=1+3iだけである。
(問3)
重心を G とするとG=2w2=−1+3i,A=w=1+3iでありGA=2である。正三角形では重心と外心が一致するため、残る2頂点へのベクトルは 2 を ±120 度回転したものになる。したがってG+2e2πi/3=−2+23i,G+2e4πi/3=−2を得る。(問1)の向き u=w/2=eiπ/3 に合うように頂点を対応させるとβ=−2+23i,γ=−2である。
総評
難度6,計算量6。想定時間は22分程度。偏角は u=w/2 と u=−w/2 の2枝をもつため、答えも π だけ離れた2つの開区間になる。正三角形の向きは象限条件だけでなく、(問1)で選ばれた差の比まで戻して確認する。重心回転を使えば(問3)は幾何的に短く解ける。
冊子PDFで見る熊本大学の複素数平面の問題で問題集を作る
出典: 熊本大学 2021年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。