方針
Aを原点、ABをx軸に置き、AC=xとして中点Dの方向角が2θであることを式にする。ACを求めた後、余弦定理でBC2をcosθの二次式に直し、最大値はu=cos2θで処理する。
解答
(問1)
AC=xとする。点Aを原点、ABをx軸上に取るとB=(1,0),C=(xcos3θ,xsin3θ)である。DはBCの中点なのでD=(21+xcos3θ,2xsin3θ)である。∠BAD=2θよりtan2θ=1+xcos3θxsin3θである。したがってsin2θ(1+xcos3θ)=xcos2θsin3θであり、整理するとsin2θ=xsinθとなる。0<θ<π/3よりsinθ>0なのでAC=x=2cosθである。
(問2)
余弦定理よりBC2=1+(2cosθ)2−2⋅1⋅2cosθcos3θである。cos3θ=4cos3θ−3cosθを用いるとBC2=1+16cos2θ−16cos4θである。したがってBC=1+16cos2θ−16cos4θである。
(問3)
u=cos2θとおくと、0<θ<π/3より1/4<u<1でありBC2=−16u2+16u+1である。この二次式はu=1/2で最大となる。よってBC2=5であり、最大値は5である。このときcos2θ=1/2で、範囲よりθ=4πである。
別解
解法2(正弦定理と平方完成)
方針
BD=CDを、△ABDと△ACDの正弦定理で表すとACが直ちに決まる。続いて余弦定理でBC2を求め、u=cos2θについて平方完成して最大値を読む。
解答
(問1)
α=∠ADBとおく。B,D,Cは一直線上にあるから∠ADC=π−αである。正弦定理より△ABD:BD=sinαsin2θ,△ACD:CD=ACsin(π−α)sinθ=ACsinαsinθ.DはBCの中点なのでBD=CDである。したがってsin2θ=ACsinθ.0<θ<π/3よりsinθ>0であり、AC=sinθsin2θ=2cosθ.(問2)
∠BAC=3θなので余弦定理からBC2=1+4cos2θ−4cosθcos3θ.cos3θ=4cos3θ−3cosθを代入し、BC=1+16cos2θ−16cos4θ.(問3)
u=cos2θとすると1/4<u<1であり、BC2=1+16u−16u2=5−16(u−21)2.u=1/2は範囲内にあるから、最大値はBC2=5、すなわちBCmax=5.このときcos2θ=1/2で、指定範囲よりθ=4π.
総評
難度5、計算量5、想定20分。中線の角条件を長さへ変換するのが要点である。解法1は中点座標の方向角、解法2は2つの三角形への正弦定理でAC=2cosθを導いた。後半は余弦定理と平方完成により、両解法ともBCmax=5,θ=π/4に一致する。
冊子PDFで見る熊本大学の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 熊本大学 2024年度 前期 数学②・数学③(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。