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熊本大学 2026年度 前期数学③ 第3問

四面体 OABC について,OA=OB=1OC=3AOC=BOC=π3 が成り立つとする。OAB を含む平面上に点 C から下ろした垂線の足を D とし,OA=aOB=bOC=cAB=x とおく。ただし,0<x<3 とする。以下の問いに答えよ。

(問1) ODx,a,b を用いて表せ。

(問2) 四面体 OABC の体積を x を用いて表せ。

(問3) OAB の外接円の中心を P とする。DP=53 となるような x の値を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 内積の利用ベクトル成分計算図形的解釈、計算整理

方針

a,b の内積を AB=x から求め,c との内積条件を使う。垂線の足 D は平面 OAB 上にあり,条件が対称なので OD=t(a+b) とおける。高さ CDc2OD2 から求め,外心 Ps(a+b) の形にして DP の条件を解く。

解答

図は位置関係を示す模式図であり,MAB の中点である。対称性から O,P,D,M は同一直線上にある。

(問1)
a=b=1 であり,AB=x だからx2=ab2=22abよりab=1x22である。また AOC=BOC=π3 よりac=bc=32である。

D は平面 OAB 上にあり,a,b に対して対称であるからOD=t(a+b)とおける。CD は平面 OAB に垂直なので(ct(a+b))a=0である。したがって32t(1+ab)=0であり,1+ab=2x22=4x22よりt=34x2である。ゆえにOD=34x2(a+b)である。

(問2)a+b2=2+2ab=4x2であるから,(問1)よりOD2=94x2である。OC=3 かつ CD平面 OAB であるからCD2=OC2OD2=994x2=9(3x2)4x2である。

一方,OABOA=OB=1, AB=x の二等辺三角形なので,その面積はx4x24である。したがって四面体 OABC の体積は13x4x2433x24x2=x3x24である。

(問3)
OAB の外接円の中心 P も対称性からOP=s(a+b)とおける。OP=AP よりs(a+b)2=s(a+b)a2であるからs(a+b)a=12となる。したがってs4x22=12よりs=14x2である。

(問1)より OD=34x2(a+b) であるからDP=24x2(a+b)=24x2である。これが 53 に等しいので24x2=53である。よって4x2=65,x2=6425となる。0<x<3 よりx=85である。

別解

解法2(問3:二等辺三角形の対称軸)

方針

MAB の中点とする。二等辺三角形 OAB の対称軸上に P,D があることを使い,OM,OP,OD を長さだけで求める。

解答

(問3)
MAB の中点とする。OA=OB=1,AB=x よりOM=1x24=4x22.外心 P は直線 OM 上にあり,OP=AP である。直角三角形 AMPAM=x/2MP=OMOP を代入するとOP2=x24+(OMOP)2であるからOP=14x2.また D も直線 OM 上にある。OCOA=3/2 と,OMa+b の方向であることからOD=34x2.したがってDP=ODOP=24x2.これが 5/3 なので4x2=3625,x2=6425.x>0 より x=8/5 である。

総評

難度6,計算量5,想定時間20分。公式の出題意図は,空間ベクトルの内積,四面体の体積,二等辺三角形の三角比・外心を統合すること。正射影と外心がともに a+b 方向にある対称性を最初に固定すると式が短い。内積解法と二等辺三角形の対称軸による別解を併記し,DP=2/4x2 を相互検算した。公式略解の3結果と照合済み。

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出典: 熊本大学 令和8年度一般選抜(前期日程)数学3(公式問題・略解・出題意図)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。