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京都大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

空間の,同一平面上にない4点OABCを考える.
線分OAABBCCOの上にそれぞれ点P1P2P3P4があって
P1P2P3P4が平行四辺形をなすものとする.
このとき次の問いに答えよ.

(1) OP1:P1A=k:(1k)
AP2:P2B=(1l):l
BP3:P3C=m:(1m)
CP4:P4O=(1n):nとすれば,
k=l=m=nであることを示せ.
ただし,はベクトルの大きさを表わす.

(2) 平行四辺形P1P2P3P4の対角線の交点は,
線分OBACのそれぞれの中点を結ぶ線分上にあることを示せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル ベクトル成分計算、同値変形、図形的解釈

方針

O を基準にして OA=a, OB=b, OC=c と置く。4点が同一平面上にないため a,b,c は一次独立である。平行四辺形条件を対角線の中点一致、すなわち P1+P3=P2+P4 に直し、係数比較で4つの比をそろえる。

解答

(1)
位置ベクトルをOA=a,OB=b,OC=cとする。4点 O,A,B,C は同一平面上にないので、a,b,c は一次独立である。

点がそれぞれの線分上にあることと、与えられた比から OP1=ka, OP2=la+(1l)b, OP3=(1m)b+mc, OP4=nc と表せる。ここで k,l,m,n はいずれも 0 以上 1 以下である。 P1P2P3P4 が平行四辺形であるから、対角線 P1P3P2P4 の中点は一致する。したがってOP1+OP3=OP2+OP4である。代入すると ka+(1m)b+mc=la+(1l)b+nc となる。a,b,c は一次独立なので係数を比較でき、k=l,1m=1l,m=n を得る。第2式は m=l を意味するから k=l=m=n である。

(2)
共通の値を r とする。0r1 である。平行四辺形の対角線の交点を M とすると、対角線の中点であるからOM=12(OP1+OP3)=12{ra+(1r)b+rc}である。
線分 OB の中点を U、線分 AC の中点を V とするとOU=12b,OV=12(a+c)である。よって(1r)OU+rOV=12{(1r)b+ra+rc}=OMとなる。 0r1 だから、MUV を結ぶ線分上にある。すなわち、平行四辺形 P1P2P3P4 の対角線の交点は、線分 OB, AC のそれぞれの中点を結ぶ線分上にある。
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別解

解法2(向かい合う辺ベクトルを比較する)

方針

平行四辺形条件を P1P2=P4P3 と書く。
a,b,c の係数比較で比をそろえ、その共通値から対角線交点を中点間の内分点として表す。

解答

(1) OA=a,OB=b,OC=c とする。
4点が同一平面上にないので3ベクトルは一次独立である。与えられた比からOP1=ka,OP2=la+(1l)b,OP3=(1m)b+mc,OP4=nc.平行四辺形の向かい合う辺よりP1P2=P4P3.両辺を代入して係数を比較するとlk=0,1l=1m,mn=0,よって k=l=m=n=r である。

(2)
対角線交点を MOB,AC の中点を U,V とするとOM=12{ra+(1r)b+rc}=(1r)OU+rOV.0r1 なので M は線分 UV 上にある。

総評

空間ベクトルの係数比較問題。目安時間は15分。同一平面上にないという条件は、a,b,c の一次独立性を保証するために使う。平行四辺形条件は対角線の中点一致で処理するのが最も自然で、最後に共通比 r0r1 であることを添えると「線分上」であることまで明確に示せる。
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出典: 京都大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。