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京都大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

kは定数,mは一つの自然数とする.

x>0のとき,つねにxm1k(xm+11)であるならば,
k=mm+1であることを示せ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安13

方程式・不等式関数 範囲評価、極限計算必要十分条件

方針

不等式を xm+11 で割るが、x>10<x<1 で符号が変わることに注意する。比 xm1xm+11x1mm+1 に近づくことを、因数分解した等比和で示し、k を上下から挟む。

解答

x>1 のときは xm+11>0 である。したがって、仮定の不等式から kxm1xm+11 を得る。
一方、0<x<1 のときは xm+11<0 である。負の数で割るので不等号の向きが変わり、kxm1xm+11 となる。

ここで x1 のとき xm1=(x1)(1+x++xm1), xm+11=(x1)(1+x++xm) であるから、xm1xm+11=1+x++xm11+x++xm である。
この右辺は x=1 の近くでも分母が 0 にならず、x1 に近づけると 1+1++11+1++1=mm+1 に近づく。

したがって、x>1 から 1 に近づけると kmm+1 であり、0<x<1 から 1 に近づけると kmm+1 である。両方を合わせて k=mm+1 が従う。
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別解

解法2(x=1 で最大になる関数を微分する)

方針

左辺から右辺を引いた関数を g(x) と置く。仮定より g(x)0 で、
g(1)=0 だから、定義域の内部点 x=1 で最大となる。必要条件 g(1)=0 を使う。

解答

g(x)=xm1k(xm+11)と置く。仮定より x>0 で常に g(x)0 であり、g(1)=0 である。
したがって g は定義域の内部点 x=1 で最大値0をとる。よってg(1)=0.一方g(x)=mxm1k(m+1)xmだからmk(m+1)=0.したがってk=mm+1.

総評

符号で場合を分けて、不等式から定数を挟み込む問題。目安時間は13分。xm+11x=1 を境に符号が変わるため、0<x<1 で不等号が反転する点を必ず明記する。極限値は微分を使わず、等比和の因数分解で m/(m+1) と分かる。
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出典: 京都大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。