方針
不等式を xm+1−1 で割るが、x>1 と 0<x<1 で符号が変わることに注意する。比 xm+1−1xm−1 が x→1 で m+1m に近づくことを、因数分解した等比和で示し、k を上下から挟む。
解答
x>1 のときは xm+1−1>0 である。したがって、仮定の不等式から k≧xm+1−1xm−1 を得る。
一方、0<x<1 のときは xm+1−1<0 である。負の数で割るので不等号の向きが変わり、k≦xm+1−1xm−1 となる。
ここで x=1 のとき xm−1=(x−1)(1+x+⋯+xm−1), xm+1−1=(x−1)(1+x+⋯+xm) であるから、xm+1−1xm−1=1+x+⋯+xm1+x+⋯+xm−1 である。
この右辺は x=1 の近くでも分母が 0 にならず、x を 1 に近づけると 1+1+⋯+11+1+⋯+1=m+1m に近づく。
したがって、x>1 から 1 に近づけると k≧m+1m であり、0<x<1 から 1 に近づけると k≦m+1m である。両方を合わせて k=m+1m が従う。
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別解
解法2(x=1 で最大になる関数を微分する)
方針
左辺から右辺を引いた関数を g(x) と置く。仮定より g(x)≦0 で、
g(1)=0 だから、定義域の内部点 x=1 で最大となる。必要条件 g′(1)=0 を使う。
解答
g(x)=xm−1−k(xm+1−1)と置く。仮定より x>0 で常に g(x)≦0 であり、g(1)=0 である。
したがって g は定義域の内部点 x=1 で最大値0をとる。よってg′(1)=0.一方g′(x)=mxm−1−k(m+1)xmだからm−k(m+1)=0.したがってk=m+1m.
総評
符号で場合を分けて、不等式から定数を挟み込む問題。目安時間は13分。xm+1−1 は x=1 を境に符号が変わるため、0<x<1 で不等号が反転する点を必ず明記する。極限値は微分を使わず、等比和の因数分解で m/(m+1) と分かる。
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冊子PDFで見る京大の方程式・不等式の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。