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京都大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

f(x)x の整式で、f(0)=f(0)=0f(x)=2(1x) を満たすとする(f(x)f(x) の導関数を表す)。

(1) f(x) を求めよ。

(2) y=f(x) のグラフの x0 の部分を C とする。また、点 (1,0) を通る C の接線で傾きが0でないものを T とする。このとき、x 軸の負の部分と、C,T とで囲まれた領域の面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量7/ 10目安23

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算、計算整理

方針

2回積分して f を求め、接点を α として点 (1,0) を通る条件を立てる。接線と座標軸、接線と曲線に挟まれる部分を区間ごとに積分する。

解答

(1) f(x)=22xを積分するとf(x)=2xx2+C.f(0)=0 より C=0 である。さらに積分して f(0)=0 を使うとf(x)=x2x33.(2)
接点の x 座標を α0 とする。接線が (1,0) を通る条件はf(α)=(α+1)f(α).代入して整理すると2α3(α23)=0.α=0 では接線の傾きが0になるので除きα=3.このとき接線の傾きはm=f(3)=233で、接線 Ty=m(x+1) である。

求める面積を K とするとK=10m(x+1)dx+03{m(x+1)x2+x33}dx.まとめて計算すればK=m(3+1)2203(x2x33)dx.ここでm(3+1)22=3,また03(x2x33)dx=334.したがってK=34.色部分は「接線下の三角形」から曲線下を除いた領域

別解

解法2(係数比較と三角形の面積)

方針

整式の係数比較で f を決める。接点条件を解いた後、求める領域を接線の下にできる三角形から曲線下の面積を引く形で一度に計算する。

解答

(1)
f(x)=22x だから、f は3次以下である。f(x)=Ax3+Bx2+Cx+Dとおくと6Ax+2B=22x.よってA=13,B=1.また f(0)=f(0)=0 から C=D=0 でありf(x)=x2x33.(2)
接点を (α,f(α)) とする。接線 T(1,0) を通るのでf(α)α+1=f(α).これを解くとα=0, 3.傾き0の接線を除くから α=3 である。

接線と x 軸でできる三角形の底辺は α+1、高さは f(α) である。したがって求める面積は12(α+1)f(α)0αf(x)dx.α=3 を代入すると、第一項は12(3+1)(33)=3,第二項は[x33x412]03=334.よって求める面積は3(334)=34.

総評

接線条件と囲まれた面積を扱う微積分問題。目安時間は23分。旧解答では相殺されていた2つの誤った途中値を正し、接線下の三角形と曲線下の面積をそれぞれ再計算して、最終面積を2通りで確認した。

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出典: 京都大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。