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京都大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

aを正の定数とする.
放物線Ca:y=x2a2上の点Pから放物線C:y=x2に引いた2本の接線の接点をQRとするとき,
線分QRCとで囲まれた部分の面積は,Pの取り方に無関係であることを示せ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安16

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算、パラメータ処理

方針

P(u,u2a2) と置き、放物線 y=x2 の接点の x 座標を t として接線 y=2txt2 を使う。通過条件から接点が ua, u+a と対称に定まるので、弦 QR と放物線との差を (xu) の式に直して積分する。

解答

PP=(u,u2a2) とおく。放物線 C:y=x2x=t における接線は y=2txt2 である。この接線が P を通る条件は u2a2=2tut2 であり、移項すると (tu)2=a2 となる。a>0 だから、2本の接線の接点の x 座標は ua,u+a である。

したがって Q=(ua,(ua)2),R=(u+a,(u+a)2) としてよい。この2点を結ぶ直線の傾きは (u+a)2(ua)2(u+a)(ua)=2u であるから、直線 QRy=2uxu2+a2 である。
この直線と放物線 y=x2 の縦の差は (2uxu2+a2)x2=a2(xu)2 である。区間 uaxu+a ではこれは非負で、端点で 0 になる。

よって、線分 QRC とで囲まれた部分の面積はuau+a{a2(xu)2}dxである。X=xu とおくとaa(a2X2)dX=20a(a2X2)dX=2(a3a33)=4a33となる。
この値は u を含まない。したがって、求める面積は P の取り方に無関係である。
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別解

解法2(平行移動で同じ領域に重ねる)

方針

接点が ua,u+a と求まった後、座標 X=xu で図形全体を横に平行移動する。
すべての u で境界が同じ式になることから、積分前に面積不変を示す。

解答

P=(u,u2a2) とする。放物線 y=x2x=t における接線
y=2txt2P を通る条件は(tu)2=a2.よって接点の x 座標は ua,u+a で、弦 QRy=2uxu2+a2である。

ここで X=xu と置き、同時に縦座標から u2+2uX を引く。この平行移動・せん断により縦の長さと面積は変わらない。
放物線と弦はそれぞれY=X2,Y=a2となる。したがって囲まれる領域は常にaXa,X2Ya2であり、u に依存しない。面積はaa(a2X2)dX=4a33.

総評

接線の接点をパラメータで表す放物線の面積問題。目安時間は16分。通過条件が (tu)2=a2 となり、接点が u±a に対称に出るところが決定的である。最後は放物線と弦の差が a2(xu)2 になるため、面積は横方向の平行移動に影響されない。
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出典: 京都大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。