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京都大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

Cy=x3+axのグラフ,Pを原点と異なるC上の点とする.

(1)Pにおける曲線Cの接線は,Pと異なる点QCと交わることを示せ.

(2) 曲線Cと線分PQで囲まれた部分は,yx=0によって,どのような面積の比に分けられるか.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

微分積分図形と方程式 接線・法線、展開・因数分解、置換積分

方針

接点の x 座標を p と置いて接線を求める。曲線との交点方程式では線形項が消え、(xp)2(x+2p)=0 となる。面積は接線と曲線の差を x=0 の左右で表示積分し、p<0 のときは左右が入れ替わることを確認する。

解答

(1)

P の x 座標を p とする。P は原点でないから p0 である。曲線はy=x3+axであり、導関数は y=3x2+a である。したがって P における接線はy=(3p2+a)(xp)+(p3+ap)=(3p2+a)x2p3.曲線との交点の x 座標はx33p2x+2p3=0を満たす。この左辺は(xp)2(x+2p)と因数分解できる。x=p は接点 P に対応し、もう一つの交点は x=2p である。p0 より 2pp なので、接線は P と異なる点 Q で曲線と交わる。

(2)

曲線の y 座標から接線の y 座標を引くと(xp)2(x+2p)である。まず p>0 とする。この式は 2pxp で非負なので、Q 側の面積 SQP 側の面積 SPSQ=2p0(xp)2(x+2p)dx=p420(u1)2(u+2)du=6p4,SP=0p(xp)2(x+2p)dx=p401(u1)2(u+2)du=34p4.ここでは x=pu と置いた。よってSQ:SP=6:34=8:1.p<0 では図の左右が入れ替わるが、Q 側と P 側の比は変わらない。したがってQ 側:P 側=8:1である。

別解

解法2(接点を基準に規格化する)

方針

接線を基準線とし、横座標を u=xp、縦の差を p3 で割る。接点の位置や曲線の線形項に依存しない標準形 (u1)2(u+2) が得られるので、左右の面積比を一度だけ計算する。

解答

(1)

接線をL(x)=(3p2+a)(xp)+(p3+ap)と書く。直接整理すると(x3+ax)L(x)=(xp)2(x+2p)である。したがって接点 x=p は2重解で、ほかの交点は x=2p である。p0 より、これは P と異なる点 Q を与える。

(2)

p>0 としてu=xp,v=(x3+ax)L(x)p3と置くとv=(u1)2(u+2).この規格化によって Qu=2、y軸は u=0Pu=1 に移る。また面積は両側とも共通に p4 倍されるので、比には影響しない。

展開式(u1)2(u+2)=u33u+2を用いると20(u33u+2)du=6,01(u33u+2)du=34.よって Q 側と P 側の面積比は6:34=8:1である。p<0 の場合も向きが反転するだけなので、同じ結論になる。

総評

難度6、計算量5、目安25分。パラメータ a は接線と曲線の差から消える。交点方程式を直接因数分解する方法と、接点を基準に規格化する方法の双方で、Q 側と P 側の面積比が 8:1 になることを確認した。

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出典: 京都大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。