方針
まず元の式に を代入して、 では が必要になることを見る。次に で微分し、 を得る。 が一定であることから と決め、 の条件、 での連続性、さらに元の積分方程式への代入確認で場合分けを完成させる。
解答
与えられた条件は、すべての についてが成り立つということである。
まず を代入するとより を得る。したがって の場合には が必要である。
次に で両辺を微分する。左辺の微分は 、右辺の微分は だから すなわち である。
この式から関数形を決める。 においてである。よって、ある定数 が存在して すなわち である。
1. の場合
この場合は先に得た条件 がある。ところが であり、 なので である。したがって である。ゆえに であり、連続性から でもある。したがって だけが解である。これは元の式を明らかに満たす。
2. の場合
この場合、 では である。あとは で連続であることと、元の式を満たすことを調べる。 のとき、 である。したがって任意の定数 に対して と定めれば連続である。またであり、右辺も なので元の式を満たす。 のとき、 では である。連続性により とすればよい。このときであり、元の式を満たす。よって任意の定数 について が解である。 のとき、もし なら は で有限な極限をもたない。したがって連続性のためには でなければならず、零関数だけが残る。
以上をまとめると、解は次の通りである。
別解
解法2
方針
積分を と一つの関数に置く。条件は となるため 型を得る。積分の始点条件と での の連続性から場合分けする。
解答
でとおくと, であり,条件(B)はとなる。
のとき, ではだから であり,となる。 では より である。
なら である一方, なので となる。従って零関数だけである。
のとき,非零の が許されるには が まで連続でなければならない。したがってである。ここで は任意の実数である。各関数を元の積分式へ代入すれば十分性も確認できる。
総評
難易度は7,計算量は6程度である。想定時間は25分から35分程度。微分して得る式だけで終わらず、元の積分方程式の 代入条件と での連続性を必ず戻って確認するのが得点の中心である。特に では が定数 を強制し、 では のときだけ 型の非零解が連続に許される。最後に元の式へ代入して十分性を示すと、場合分けの抜けを防げる。