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京都大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

座標平面内で,つぎの3曲線(うち一つは直線)に囲まれる部分の面積を求めよ.y=x33x23x2,x=y+31,y=0

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

積分図形と方程式 文字消去面積計算グラフの概形

方針

u=x+1 と平行移動すると、2曲線は y=u31y=u23 になる。ただし平方根で与えられた曲線では u0 に注意する。y=0 との交点、2曲線の交点を求めると、囲まれた領域は 1u1 では上が y=0、下が三次曲線、1u3 では上が y=0、下が放物線になる。最後は2つの定積分を足して面積を出す。

解答

u=x+1 とおく。このとき dx=du であり、1つ目の曲線は y=x33x23x2=(x+1)31=u31 となる。また x=y+31u=y+3 であるから、u0 かつ y=u23 を表す。

まず交点を求める。三次曲線と y=0 の交点は u31=0 より u=1 である。放物線と y=0 の交点は u23=0,u0 より u=3 である。

次に2曲線の交点は u31=u23 すなわち u3+u22=0 を満たす。これは u3+u22=(u1)(u2+2u+2) であり、u2+2u+2=(u+1)2+1>0 だから、実数の交点は u=1 だけである。

したがって囲まれる部分は、1u1 では y=0y=u31 に挟まれ、1u3 では y=0y=u23 に挟まれる。よって面積 SS=11{0(u31)}du+13{0(u23)}du である。

第1項は 11(u3+1)du=[u44+u]11=2 である。第2項は13(3u2)du=[3uu33]13=2383である。したがって S=2+2383=2323 である。

別解。横に切って面積を求めることもできる。2y0 で、左端は y=u31 から x=y+131 であり、右端は x=y+31 である。したがって幅は y+3+y+13 であり、面積は 20(y+3+y+13)dy である。ここで y+13 の積分は y=1 を中心に打ち消し合うので 0 となり、残りは20y+3dy=[23(y+3)3/2]20=2323である。

総評

曲線を平行移動してから面積を計算する問題で、18分程度が目安である。平方根で与えられた曲線は u=x+10 の条件を伴う放物線であり、この制限を忘れないことが重要である。交点は u=1,1,3 の順に並び、u=1 で下側の曲線が三次曲線から放物線へ替わる。図を軽く描いて、どちらを上から引くのかを確認してから積分すると符号ミスを防げる。横切りの別解も、領域の形をつかむ確認として有効である。

冊子PDFで見る京大の積分の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 1989年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。