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京都大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

0<r<1となる実数rに対し,点O=(0,0)を中心とし半径がrの円をCとする.
Cは中心がO=(1,0)で円Cと異なる2点PQで交わり,OPOPとなるものとする.
Cの内部をD,円Cの内部をD,四辺形OPOQの内部をDと表す.
r0<r<1の範囲で変化させるとき,Dから交わりDDを除いた部分の面積の最大値を求めよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安36

積分図形と方程式三角関数 面積計算微分による最大最小円の性質

方針

直交条件から交点座標と二円の半径を求め、r=cosϕ と置く。四辺形と二円共通部分を扇形で表し、微分の符号を調べる。

解答

上側の交点を P=(x,y) とする。OPOPOP=r よりx=r2,y=r1r2.r=cosϕ (0<ϕ<π/2) とおくと、OP=sinϕ である。四辺形の面積は sinϕcosϕ で、二円の共通部分はϕcos2ϕ+(π2ϕ)sin2ϕsinϕcosϕ.従って求める面積はA(ϕ)=2sinϕcosϕϕcos2ϕ(π2ϕ)sin2ϕ.微分するとA(ϕ)=cos2ϕ+(2ϕπ2)sin2ϕ.u=2ϕπ/2 と置けば A=ucosusinu で、tanu>u を用いると ϕ<π/4 で正、ϕ>π/4 で負である。よって最大は ϕ=π/4r=1/2 のときAmax=1π4.

別解

解法2(対称点からのずれで比較)

方針

面積式を ϕ=π/4+t で整理し、最大候補の対称点との差を一変数の非負式へ直す。導関数の符号を tanx>x で示す。

解答

交点とレンズ面積の計算によりA(ϕ)=sin2ϕπ4(ϕπ4)cos2ϕ.t=ϕπ/4 とおくとA(ϕ)=cos2tπ4+tsin2t.従ってA(π4)A(ϕ)=H(t)=1cos2ttsin2t.H は偶関数である。0<t<π/4 ではH(t)=sin2t2tcos2t.0<2t<π/2tan2t>2t だから H(t)>0 である。よって H(t)0、等号は t=0 のみである。したがって最大は ϕ=π/4Amax=1π4となる。

総評

難易度8、計算量7。目安時間は36分である。直交条件から二円の半径が r,1r2 になること、四辺形からレンズ部分を引くことが核心である。対称性だけで最大と断言せず、tanu>u による単調性または差の非負性まで示す。

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出典: 京都大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。