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京都大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

座標空間において,平面z=1上に一辺の長さが1の正三角形ABCがある.
ABCから平面z=0におろした垂線の足をそれぞれDEFとする.
動点PAからBの方向へ出発し,一定の速さでABCの周を一周する.
動点Qは同時にEからFの方向へ出発し,Pと同じ一定の速さでDEFの周を一周する.
線分PQが通過してできる曲面とABCDEFによって囲まれる立体をVとする.

(1) 平面z=a (0a1)によるVの切り口はどのような図形か.

(2) Vの体積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

ベクトル積分図形と方程式 座標設定体積計算図形的解釈

方針

高さ a の線分 PQ 上の点を、上端と下端の内分点として表す。一周の三局面から断面の三頂点を求め、辺長と断面積を計算して積分する。

解答

(1) 平面 z=a と線分 PQ の交点の水平位置は aP+(1a)Q である。一周の三局面から断面の頂点はaA+(1a)E,aB+(1a)F,aC+(1a)Dとなる。隣り合う辺の単位ベクトルを u,v とし、そのなす角を 120 とすると断面の一辺は au+(1a)v である。よって辺長の二乗はa2+(1a)2a(1a)=3a23a+1.三辺とも同じなので、断面は辺長 3a23a+1 の正三角形である。

(2) 断面積はS(a)=34(3a23a+1).したがってV=01S(a)da=34[a332a2+a]01=38.

別解

解法2(具体的な座標で三頂点を追う)

方針

下の正三角形に座標を置き、断面の三頂点を直接求める。座標差から三辺が等しいことと面積を確認し、体積へ進む。

解答

(1) D=(0,0),E=(1,0),F=(1/2,3/2) とする。高さ a の断面の三頂点はU=(1a)E+aD,V=(1a)F+aE,W=(1a)D+aF.計算するとUV2=VW2=WU2=3a23a+1.よって断面は正三角形である。

(2) 正三角形の面積公式からS(a)=34(3a23a+1).これを 0a1 で積分してV=3401(3a23a+1)da=38を得る。

総評

難易度6、計算量5。目安時間は22分である。QE から出発するため単なる相似断面ではない。高さ a の点を上端・下端の内分として表し、断面の三頂点を明示する。積分は表示数式で独立させる。

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出典: 京都大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。