方針
まずと、次にとを選んで必要条件を得る。十分性は像の内積を展開し、得た2条件のもとで元の内積の定数倍になることを示す。
解答
とは直交する。その像はとなのでが必要である。またとも直交し、その像はとである。内積を0とするとを得る。
逆に(1),(2)を仮定する。とおく。任意の行ベクトルについてしたがってなら像の内積も0である。零行列の場合もこの式に含まれる。よって必要十分条件はである。
別解
解法2:任意のベクトルとその垂直ベクトルを使う
方針
任意の に垂直な を選ぶ。像の内積を の二次式として展開し、恒等的に0となる係数条件を読む。
解答
任意のベクトルを考える。この二つは常に直交する。行列 による像はである。その内積を展開するとこれが全ての実数 で0となるための必要十分条件はである。
実際、この二条件が成り立てば上の式は全ての で0となり、任意の非零ベクトルに垂直なベクトルは の実数倍で表されるから、直交する二つのベクトルの像も直交する。零ベクトルを含む場合も像が零ベクトルなので条件を満たす。よってこれが必要十分条件である。
総評
難度6、計算量6、目安時間20分。二組の具体的な直交ベクトルから必要条件を出す方法と、任意の を用いる恒等式の2通りで必要十分性を確認した。零行列・零ベクトルも条件内に含まれる。行列を用いたのは原問題が明示する本問だけである。