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京都大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

実数pqに対しx3px+q=0の解がすべて実数なら(すなわち虚数解を持たないなら),
x32px2+p2xq2=0の解もすべて実数であることを示せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

方程式・不等式 解と係数の関係、式変形、実部虚部比較

方針

元の三次方程式の三つの解を α,β,γ とおく。解と係数の関係から α+β+γαβ+βγ+γααβγ を読み取り,α2,β2,γ2 を解にもつ三次方程式を作る。得られた係数が,示すべき方程式と一致することを確認する。

解答

方程式 x3px+q=0 の三つの解を α,β,γ とする。仮定より α,β,γ はすべて実数である。

解と係数の関係から α+β+γ=0, αβ+βγ+γα=p, αβγ=q である。

ここで α2,β2,γ2 を解にもつ三次方程式を考える。その解の和はα2+β2+γ2=(α+β+γ)22(αβ+βγ+γα)=02(p)=2pである。

次に二つずつの積の和はα2β2+β2γ2+γ2α2=(αβ+βγ+γα)22αβγ(α+β+γ)である。右辺に上の関係を代入すると (p)22(q)0=p2 となる。

また三つの積は α2β2γ2=(αβγ)2=q2 である。

したがって α2,β2,γ2 を解にもつ三次方程式は x3(2p)x2+p2xq2=0 である。これはまさに x32px2+p2xq2=0 である。 α,β,γ は実数なので,α2,β2,γ2 もすべて実数である。よって与えられた方程式 x32px2+p2xq2=0 はすべて実数解をもつ。重解がある場合も,同じ解と係数の関係で重複を含めて扱えるので結論は変わらない。

総評

新しい方程式の形を見ると,元の解を二乗した α2,β2,γ2 が自然な候補になる。解と係数の関係だけで和,二つずつの積の和,三つの積がすべて計算できるため,三次方程式を直接作ることができる。ポイントは α+β+γ=0 により,二乗した解の二つずつの積の和が (αβ+βγ+γα)2 に簡単化することである。

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出典: 京都大学 1991年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。