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京都大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

n(n3)の実数a1,a2,,anがあり,各aiは他のn1個の相加平均より大きくはないという.

このようなa1,a2,,anの組をすべて求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

方程式・不等式 不等式評価、一般化、必要十分条件

方針

全体の和を S とおくと、条件は各 i について ai(Sai)/(n1)、すなわち naiS になる。最大値 M に適用して nMS を得る一方、すべての項が M 以下なので SnM である。したがって等号しかなく、全ての項が最大値に等しい。最後に逆向きとして、全て等しい組は各項が他の n1 個の相加平均に等しいことを確認する。

解答

S=a1+a2++an とおく。条件は、各 i について aiSain1 である。n3 なので n1>0 であり、両辺を n1 倍して整理すると (n1)aiSai すなわち naiS を得る。 a1,a2,,an の最大値を M とする。最大値をとる項にも naiS を適用できるから nMS である。一方、すべての aiM 以下なので S=a1+a2++annM である。よって S=nM である。

aiM であり、n 個の和が nM に等しい。もし M より小さい項が1つでもあれば和は nM より小さくなるので、すべての項が M に等しい。したがって a1=a2==an である。

逆に、a1=a2==an ならば、各 ai は他の n1 個の相加平均に等しい。したがって条件を満たす。

以上より、求める組は a1=a2==an を満たすもの全てである。

別解。naiS を全ての i について足すと、左辺も右辺も nS になる。各差 Snai0 以上で、その和が 0 であるから、全て Snai=0 である。よって ai=S/n が全ての i で成り立ち、全て等しい。

総評

文系第2問の一般化で、10分程度が目安である。文字数が増えても構造は同じで、条件を naiS に直せるかが全てである。最大値を使う解法では、nMSnM と挟んだ後、和が最大値の n 倍に等しいなら全ての項が最大値に等しい、という等号条件まで説明する必要がある。最後の逆向きの確認を一文でよいので入れると、必要十分の答案として完結する。

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出典: 京都大学 1989年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。