方針
交点の座標だけで条件を表す。からをへ代入すると,交点数は4次関数と水平線の交点数になる。したがっての3つの零点を求め,増減と極値を調べる。相異なる4交点になるには,左側の極小値より上,中央の極大値より下に水平線がある必要があり,端点では接するため除外する。
解答
上では である。これをへ代入すると となる。したがって である。
ここで とおく。が1つ決まればも1つに決まるので,との相異なる交点の個数は,方程式 の相異なる実数解の個数と一致する。
微分すると であり, である。よって臨界点は である。これらを小さい順に並べると である。
まず である。次に,はを満たすので である。したがって より となる。よって であり, である。 の符号は,左から順に と変わる。したがっては,で極小,で極大,で極小をとる。
4次関数のグラフは両端で上に向かう。水平線が4つの相異なる交点をもつには,左側の極小値より上にあり,かつ中央の極大値より下にあることが必要十分である。端点では重なった交点が生じ,相異なる4点にはならない。
よって求める範囲は である。
別解
解法2
方針
交点数が変化する境目を、2曲線が接するときとして求める。接点では両曲線の接線の傾きが一致するため、交点条件と接線条件を連立する。
解答
交点では である。交点数が変わる境目では
2曲線が接する。接線の傾きはそれぞれ だから を代入するとしたがって接点候補は各点で を計算すると、対応する値は4次式 の両端は正に発散し、上の3点で増減が
交互に変わる。ゆえに相異なる4実根をもつのはのときに限る。端点では接して重根となるため除く。
総評
2つの放物線の交点数を,4次関数と水平線の交点数へ変換する問題。難度は高めで,目安時間は25分前後。計算の中心はの因数分解と3つの極値の比較である。が決まればが一意に決まるため,の実数解数を数えればよい,という対応を最初に明記すると答案が締まる。端点やでは接して重解になるため,「相異なる4つ」から外れる点が典型的な失点箇所である。
4次関数の増減と2曲線の接触条件を相互確認した。端点は重根となるので相異なる4交点には含めない。