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京都大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

xy平面上の2曲線

C1:y=x254

C2:x=y2a

について,C1C2が相異なる4つの交点を持つような実数aの範囲を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

方程式・不等式微分 グラフの概形微分による最大最小、範囲評価

方針

交点のx座標だけで条件を表す。C1からy=x25/4C2へ代入すると,交点数は4次関数h(x)=(x25/4)2xと水平線y=aの交点数になる。したがってh(x)の3つの零点を求め,増減と極値を調べる。相異なる4交点になるには,左側の極小値より上,中央の極大値より下に水平線がある必要があり,端点では接するため除外する。

解答

C1上では y=x254 である。これをC2:x=y2aへ代入すると x=(x254)2a となる。したがって a=(x254)2x である。

ここで h(x)=(x254)2x とおく。xが1つ決まればy=x25/4も1つに決まるので,C1C2の相異なる交点の個数は,方程式 h(x)=a の相異なる実数解の個数と一致する。

微分すると h(x)=4x(x254)1=4x35x1 であり,4x35x1=(x+1)(4x24x1) である。よって臨界点は x=1,x=122,x=1+22 である。これらを小さい順に並べると 1<122<1+22 である。

まず h(1)=(154)2+1=1716 である。次に,α=(1±2)/24α24α1=0を満たすので α2=α+14 である。したがって α254=α1 より h(α)=(α1)2α=α23α+1=542α となる。よって h(122)=14+2 であり,h(1+22)=142 である。 h(x)の符号は,左から順に  , + ,  , + と変わる。したがってh(x)は,x=1で極小,x=(12)/2で極大,x=(1+2)/2で極小をとる。

4次関数h(x)のグラフは両端で上に向かう。水平線y=aが4つの相異なる交点をもつには,左側の極小値17/16より上にあり,かつ中央の極大値1/4+2より下にあることが必要十分である。端点では重なった交点が生じ,相異なる4点にはならない。

よって求める範囲は 1716<a<14+2 である。

別解

解法2

方針

交点数が変化する境目を、2曲線が接するときとして求める。接点では両曲線の接線の傾きが一致するため、交点条件と接線条件を連立する。

解答

交点では y=x25/4, x=y2a である。交点数が変わる境目では
2曲線が接する。接線の傾きはそれぞれ 2x, 1/(2y) だから4xy=1.y=x25/4 を代入すると4x35x1=(x+1)(4x24x1)=0,したがって接点候補はx=1,122,1+22.各点で a=y2x を計算すると、対応する値は1716,14+2,142.4次式 (x25/4)2xa=0 の両端は正に発散し、上の3点で増減が
交互に変わる。ゆえに相異なる4実根をもつのは1716<a<14+2のときに限る。端点では接して重根となるため除く。

総評

2つの放物線の交点数を,4次関数と水平線の交点数へ変換する問題。難度は高めで,目安時間は25分前後。計算の中心はh(x)=4x35x1の因数分解と3つの極値の比較である。xが決まればyが一意に決まるため,h(x)=aの実数解数を数えればよい,という対応を最初に明記すると答案が締まる。端点a=17/16a=1/4+2では接して重解になるため,「相異なる4つ」から外れる点が典型的な失点箇所である。

4次関数の増減と2曲線の接触条件を相互確認した。端点は重根となるので相異なる4交点には含めない。

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出典: 京都大学 1994年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。