方針
和が0である3数を正のものと負のものに分ける。符号が異なる1数の絶対値は、残る2数の絶対値の和になるので、絶対値を外して差を計算する。等号条件は残る2数の積が0となる場合まで戻して判定する。
解答
のときは等号が成り立つ。以下、少なくとも1つは0でないとする。 だから、3数がすべて同符号になることはない。文字を入れ替えて、 としてよい。このとき である。
したがってである。よって所要の不等式が成り立つ。
上の差が0となるのは のときである。これは、もとの3数のうち少なくとも1つが0であることと同値である。実際、例えば なら であり、両辺はともに となる。したがって等号成立条件は、 の少なくとも1つが0であることである。
別解
解法2
方針
絶対値が最大の数に注目する。和が0なら、その絶対値は残る2数の絶対値の和になり、二乗和は固定された和のもとで直ちに評価できる。
解答
3数のうち絶対値が最大のものを、文字を入れ替えて とする。
であり、3数が同符号になることはないから、 は残る2数と
反対符号に選べる。よって とおけば である。したがってであり、両者の差はこれで不等式が示された。
等号は 、すなわち の少なくとも一方が0のときである。
文字の入れ替えを戻せば、等号成立条件はである。
総評
符号整理が核心の標準的な証明問題。目安は8分。和が0であることから「一方の絶対値が他方2つの和」と置ける点、差を4倍の積まで正確に整理する点が主な得点箇所である。等号条件を積が0から元の3変数へ戻すことを忘れない。
符号分けと最大絶対値の2経路で等号条件まで確認した。等号は3数の少なくとも1つが0の場合に限る。