方針
直径 を 軸に置き,, とする。点から円への接線長は「中心までの距離の2乗から半径の2乗」を使って求める。 とおけば は , は に比例する。最後は の最大値として処理する。
解答
円 の中心を原点とし,直径 を 軸上に取って とする。 は で と接し,半径が なので,その中心は である。同様に の中心は である。
(1) とするので とおく。点 から円 へ引いた接線の長さは, と の中心との距離の2乗から を引いたものの平方根である。したがって である。整理すると である。さらに より である。ここで と見てよいので, である。
(2)
同様に, への接線長について である。これを整理すると なので である。
よってである。 とおくと であり, となる。任意の に対してであるから である。
等号は が と同じ向きになるように を選べば成り立つ。したがって最大値は である。
別解
解法2
方針
小円の中心を使い、接線長を外円の弦長の定数倍として表す。2本の弦の半角表示から、平方完成に相当する恒等式で最大値を得る。
解答
(1) (1) 中心を原点、を単位ベクトルとする。の中心はである。接線長の定理から、を使うとしたがって(2) (2) 同様にとおき、,とする。等号を満たすが存在するので、
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安時間は18分から22分。接線長を直接作図で追うより,点と小円の中心との距離から半径の2乗を引く公式を使うと安定する。 が , が に比例する形まで整理できれば,(2) は一次結合の最大値になる。等号が取れる角度も範囲 に入るため,端点だけでなく内部の最大も含めて処理できる。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式も併記している。