方針
5倍角公式を加法定理から作る。(2)では4つの余弦をf(x)の非零根とみなし、平方の積を解と係数の関係で求める。
解答
(1)
cos2θ=2cos2θ−1と加法定理を繰り返すとcos5θ=16cos5θ−20cos3θ+5cosθ.従ってf(x)=16x5−20x3+5x.(2)
θ=π/10,3π/10,7π/10,9π/10ではcos5θ=0であり、余弦はいずれも0ではない。従ってそれらは16x4−20x2+5=0の4根である。またcos107π=−cos103π,cos109π=−cos10π.u=x2とおくと16u2−20u+5=0の2根はcos2(π/10),cos2(3π/10)である。解と係数の関係からその積は5/16だから、求める4つの余弦の積もcos210πcos2103π=165.
別解
解法2
方針
(1) はド・モアブルの定理を二項展開して実部を取る。
(2)は負角側の2因子を正角側へ移し、sin18∘ の
二次方程式から積を直接計算する。
解答
(1)
x=cosθ とおく。ド・モアブルの定理からcos5θ=cos5θ−10cos3θsin2θ+5cosθsin4θ.sin2θ=1−x2 を代入して整理するとf(x)=16x5−20x3+5x.(2)cos107π=−cos103π,cos109π=−cos10πだから求める積はcos210πcos2103π.s=sin(π/10) とおく。sin(3π/10)=cos(π/5)=1−2s2 とsin(3α)=3sinα−4sin3α を
α=π/10 に用いると3s−4s3=1−2s2,すなわち(s−1)(4s2+2s−1)=0.0<s<1 の根を取ればs=45−1.またcos103π=sin5π=2scos10π.よって4因子の積は{2s(1−s2)}2=165.
総評
難度5、計算量5。積を直接変形せず、5倍角多項式の非零根として扱うと符号を含めて短く確実に求められる。角の補角関係も明示した。4根の対応と二乗後の2根の積を区別し、結論の符号が正であることまで検算している。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。
冊子PDFで見る京大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1996年度 後期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。