方針
分母の極の位置 が一致するかで分ける。異なる極では各分数の分子がその極で0にならなければ符号が左右で反転する。一致する極では差の一次分子が分母の正の定数倍となることが必要十分である。
解答
まず とする。 の両側で第1の分数だけが発散する。すべての定義点で同じ向きの不等式が成り立つには、その分子が で0でなければならない。従って同様に から が必要である。このとき各分数は定義域でそれぞれ定数 となるから、さらに が必要十分である。
次に とする。差はこれがすべての で正となるには、分子が分母の正の定数倍であることが必要十分である。従って以上より必要十分条件はである。
別解
解法2
方針
2つの分数の差を通分する。分母の符号が極を通るたび変わるため、分子も同じ極で零にならなければならないことを符号表から導き、係数を比較する。
解答
差を通分してと書く。ただしとする。分母はを通るたび符号を変える。商がすべての定義点で正なら、連続な多項式も両点で零となり、分母と同じ符号変化をしなければならない。よってこれらはと同値である。このときだから、商が正である条件はである。
なら差は分子と分母が同じ点で符号を変え、商が常に正となる必要十分条件は、あるについて分子がに等しいことである。したがって結論は
総評
極の近傍での符号変化を扱う難問で目安は20分。単に通分して二次不等式にせず、除外点の左右で発散項の符号が変わることを必要条件として使うのが核心である。 方針だけでなく、条件を使う箇所、途中式、等号・境界の判定まで答案に明記することが安定得点につながる。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式も併記している。