方針
q(x)をp(1),p(−1),p(0)の線形結合として補間表示する。前二項が凸結合、残りの係数の絶対値が1以下であることから評価する。
解答
仮定から∣p(1)∣≦1,∣p(−1)∣≦1,∣p(0)∣≦1.ここでp(1)=a+b+c,p(−1)=a−b+c,p(0)=c.係数を消去するとq(x)=21+xp(1)+21−xp(−1)−(1−x2)p(0)である。
−1≦x≦1 では21+x≧0,21−x≧0で、2係数の和は1である。したがって最初の2項は
p(1),p(−1) の凸結合であり、その絶対値は1以下である。
また∣(1−x2)p(0)∣≦1−x2≦1.三角不等式より∣q(x)∣≦1+1=2.よって主張が成り立つ。
3点の値による二次式の復元
別解
解法2
方針
p(−1),p(0),p(1) から係数 a,b,c を復元し、そのまま
q(x) へ代入する。得られる式を3つの既知値の重み付き和として
評価する。
解答
p(1)=a+b+c,p(−1)=a−b+c,p(0)=c.したがってb=2p(1)−p(−1),a=2p(1)+p(−1)−p(0),c=p(0).これを q(x)=cx2+bx+a へ代入するとq(x)=21+xp(1)+21−xp(−1)−(1−x2)p(0).∣x∣≦1 では最初の2係数は非負で和が1だから21+xp(1)+21−xp(−1)≦1.また∣(1−x2)p(0)∣≦1.よって∣q(x)∣≦2.
総評
難度6、計算量4。cの符号が自由なので係数和だけでは評価できない。二次式が3点の値で決まることを利用した補間恒等式により、仮定∣p∣≦1を必要な3点だけで厳密に使った。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。
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出典: 京都大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験 後期 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。