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京都大学 1990年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

曲線y=x46x2に,
(a,b)を通る4つの接線が引けるのは,
(a,b)がどのような範囲にあるときか,
図示せよ.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安35

関数微分 接線・法線増減表必要十分条件、場合分け

方針

接点の x 座標を t として、点 (a,b) を通る接線の条件を t の四次方程式にする。四本の接線が引けることは、その方程式が相異なる四実根を持つことと同値である。右辺を t の関数と見て、三つの極値 t=1,1,a の高さを比較する。

解答

接点を (t,t46t2) とすると、接線はy=(4t312t)x3t4+6t2である。これが (a,b) を通る条件はb=ϕa(t):=4at312at3t4+6t2である。したがって四本の接線が引けるための必要十分条件は、水平線 y=by=ϕa(t) と相異なる四点で交わることである。

微分するとϕa(t)=12(ta)(t1)(t+1).またϕa(1)=3+8a,ϕa(1)=38a,ϕa(a)=a46a2である。三つの停留点を左から並べると、外側の二点が極大、中央が極小になる。よって求める範囲は次の開領域である。{3+8a<b<min{a46a2, 38a},a<1,a46a2<b<38a,1<a<1,38a<b<min{a46a2, 3+8a},a>1.境界上では重解が生じるため含まない。また a=±1 では停留点が重なり、四つの相異なる接点は得られない。

図示すると、境界は二直線 b=3+8a, b=38a と四次曲線 b=a46a2 からなる。上側境界の切替点は a=3,0,3 であり、上の不等式で指定された各帯状部分を塗ればよい。

総評

目安は35分。四接線を四次方程式の四実根に読み替える発想が最重要である。極値の大小比較では、停留点の順序が a<1,1<a<1,a>1 で変わる。境界を含めると同じ接線を重複して数えるので、すべて厳密不等号にすることが採点上の要点。

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出典: 京都大学 1990年度 後期 理系 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。