方針
と変形し、点 を中心にした増加するS字型のグラフとして特徴を整理する。反復方程式では、 の符号を見る。 なら反復のたびに値が増え、 なら反復のたびに値が減るので、もとの に戻れないことを帰納的に示す。
解答
(1)
まず である。したがって のとき であり、グラフは点 を通る。
また であるから、 は全体で単調に増加する。さらに なので、 では上に凸、 では下に凸であり、 が変曲点である。したがって、グラフは点 を通り、そこで傾き をもち、全体として増加するS字型になる。
(2)
任意の実数 について である。
まず とする。このとき であり、特に である。数列 、 を考えると、 である限り である。よって帰納的に となり、 は成り立たない。
次に とする。このとき であり、特に である。同じく とおくと、 である限り である。したがって となり、この場合も は成り立たない。
最後に では であるから、すべての について である。以上より、どんな についても の解は に限られる。
総評
難度5、計算量3。関数のグラフと反復を結びつける問題で、計算量よりも符号の読み方が重要である。想定時間は16分程度。 を見つけると、 より大きい点は右へ、 より小さい点は左へ動き続けることが分かる。グラフでは増減、変曲点、点 での様子を押さえ、証明では帰納的に不等号が保たれることを明記したい。