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京都大学 1994年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

3人の選手ABCが次の方式で優勝を争う。

まずABが対戦する。そのあとは,一つの対戦が終わると,その勝者と休んでいた選手が勝負をする。
このようにして対戦をくり返し,先に2勝した選手を優勝者とする。(2連勝でなくてもよい。)

各回の勝負で引き分けはなく,ABは互角の力量であるが,CABに勝つ確率はともにpである。

(1) 2回の対戦で優勝者が決まる確率を求めよ。

(2) ちょうど4回目の対戦で優勝者が決まる確率を求めよ。

(3) ABCの優勝する確率が等しくなるようなpの値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安12

確率 場合分け、数え上げ状態分類

方針

優勝が決まるまで高々4試合である。第1試合の勝者を対称性により代表させ、勝者列を列挙する。(3)は A,B の対称性を使い、C の優勝確率と残りの半分を等置する。

解答

(1) 第1戦の勝者が第2戦でも勝てば、その選手が2勝して優勝する。第1戦の勝者は A または B であり、いずれも C に勝つ確率は 1p である。よって求める確率は 1p である。

(2) 第2戦で C が勝つ確率は p である。このとき3選手の勝数はすべて1となり、第3戦は C と第1戦の敗者との対戦である。第4戦まで続くためには第3戦でその敗者が C に勝つ必要があり、その確率は 1p である。すると第4戦では必ず誰かが2勝する。したがって求める確率はp(1p)である。

(3) C が優勝するには、第2戦、第3戦を続けて勝つ必要十分があるから、その確率は p2 である。A,B は対称なので、それぞれの優勝確率は (1p2)/2 である。3人の確率が等しい条件はp2=1p22であり、0p1 よりp=13である。

別解

解法2

方針

最初の勝者を X、敗者を Y と置き、勝者列を木で列挙する。A,B の対称性を最後に使って各選手の優勝確率へ戻す。

解答

(1)
第1戦の勝者を X、敗者を Y とする。第2戦は XC である。
X が勝てば2勝となるので、2戦で終了する確率は1p.(2)
第2戦で C が勝つ確率は p である。この時点で X,C が1勝ずつで、
第3戦は CY となる。第4戦へ進むには Y が勝つ必要があり、
その確率は 1p である。ゆえにPr(第4戦で決着)=p(1p).(3)
C が優勝する勝者列はX, C, Cだけである。したがってPr(C優勝)=p2.A,B は対称だからPr(A優勝)=Pr(B優勝)=1p22.3人が等確率となる条件はp2=1p22.0p1 よりp=13.

総評

試合の状態を短く整理する確率問題で、目安は12分。第2戦でCが負ければ2試合で終了し、Cが勝てば全員1勝になるという分岐を明確にすることが重要である。 式の導出だけでなく、仮定を使う箇所と端点・等号の確認まで明記できれば、部分点を失いにくい。

勝者列の木で全経路を確認した。優勝決定は高々4戦で、C の優勝経路は第2・第3戦の連勝だけである。

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出典: 京都大学 1994年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。