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京都大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

1番から7番まで番号のついた席が番号順に一列に並んでいる.
客が順に到着して次のように着席していくとする.

(イ) 両端の席および先客が着席している隣の席に次の客が着席する確率は,すべて等しい.

(ロ) 両端が空席の席に着席する確率は,隣の席にすでに先客が着席している席または端の席に着席する確率に比べて2倍である.

このとき,

(1) 3人目の客が到着したときに,すでに1番と3番の席に先客が着席している確率を求めよ.

(2) 4人目の客が到着したときに,すでに2番,4番,6番の席に先客が着席している確率を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安25

確率 条件付き確率、状態分類数え上げ

方針

空席ごとに「選ばれやすさ」の重みを置く。端席または隣に着席者がいる空席は重み 1、両隣が空席の内部席は重み 2 とし、各時点の重みの総和を分母にする。(1)は 1,33,1 の2順序、(2)は 2,4,6 の6順序をすべて列挙して加える。

解答

(1)

各空席に重みをつける。端席、または隣に先客がいる空席の重みを 1、両隣が空席である内部の席の重みを 2 とする。このとき、次の客がある席に座る確率は その席の重み全空席の重みの和 である。

最初は1番と7番の重みが 1、2番から6番の重みが 2 なので、重みの和は 1+52+1=12 である。

3人目が到着した時点で1番と3番に先客がいるには、最初の2人が 1,3または3,1 の順に座るしかない。

まず 13 の場合、1番に座る確率は 1/12 である。1番に人が座った後、空席の重みの和は 10 で、3番の重みは 2 だから P(13)=112210 である。

次に 31 の場合、3番に座る確率は 2/12 である。3番に人が座った後、空席の重みの和は 8 で、1番の重みは 1 だから P(31)=21218 である。したがって求める確率は112210+21218=160+148=380である。

(2)

4人目が到着した時点で2番、4番、6番に先客がいるには、最初の3人がこの3席に座る必要がある。順序は6通りである。

各順序の確率を、各時点の重みの和を確認しながら計算する。最初に2番または6番へ座った後の重みの和は 9、最初に4番へ座った後の重みの和は 8 である。また、指定席のうち2席が埋まった後、残り1席に座る直前の重みの和はいずれも 6 である。よって順序確率2,4,62122926=1812,6,42122926=1814,2,62122826=1724,6,22122826=1726,2,42122926=1816,4,22122926=181である。

したがって求める確率は4181+2172=16324+9324=25324である。

空席の重み

別解

解法2

方針

着席済み集合 S まで到達する確率を F(S) とする部分集合DPで数える。
各空席の重みを wj(S)、全重みを W(S) とすれば、
直前の集合からの遷移確率だけを足せばよい。対称な集合をまとめて計算する。

解答

端席、または着席済みの席に隣接する空席の重みを1、両隣が空席である
内部席の重みを2とする。着席済み集合を S としF(S)=Pr(ちょうど S の席が埋まる)とおく。するとF(S{j})+=F(S)wj(S)W(S)である。最初の全重みは12である。

(1)

集合 {1,3} へ至る直前は {1} または {3} だけである。
よってF({1,3})=112210+21218=380.(2)

対称性と2段階の遷移からF({2,4})=F({4,6})=21229+21228=17216,F({2,6})=221229=227.これら3つの集合では、残る指定席の重みは2、全空席の重みは6である。
したがってF({2,4,6})=13(17216+227+17216)=25324.

総評

逐次的に分母が変わる重み付き確率の問題。見た目は短いが、条件を読み違えると分母がすぐ崩れるため、難度は高めで計算量も多い。目安時間は25分前後。(1)は2順序、(2)は6順序を漏れなく並べ、各段階で全空席の重みの和を更新することが最重要である。対称性でまとめられる部分はあるが、最初に4番へ座った場合だけ分母が変わる点に注意したい。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 京都大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第5問・理系 前期 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。