方針
空席ごとに「選ばれやすさ」の重みを置く。端席または隣に着席者がいる空席は重み 、両隣が空席の内部席は重み とし、各時点の重みの総和を分母にする。(1)は と の2順序、(2)は の6順序をすべて列挙して加える。
解答
(1)
各空席に重みをつける。端席、または隣に先客がいる空席の重みを 、両隣が空席である内部の席の重みを とする。このとき、次の客がある席に座る確率は である。
最初は1番と7番の重みが 、2番から6番の重みが なので、重みの和は である。
3人目が到着した時点で1番と3番に先客がいるには、最初の2人が の順に座るしかない。
まず の場合、1番に座る確率は である。1番に人が座った後、空席の重みの和は で、3番の重みは だから である。
次に の場合、3番に座る確率は である。3番に人が座った後、空席の重みの和は で、1番の重みは だから である。したがって求める確率はである。
(2)
4人目が到着した時点で2番、4番、6番に先客がいるには、最初の3人がこの3席に座る必要がある。順序は6通りである。
各順序の確率を、各時点の重みの和を確認しながら計算する。最初に2番または6番へ座った後の重みの和は 、最初に4番へ座った後の重みの和は である。また、指定席のうち2席が埋まった後、残り1席に座る直前の重みの和はいずれも である。よってである。
したがって求める確率はである。
空席の重み
別解
解法2
方針
着席済み集合 まで到達する確率を とする部分集合DPで数える。
各空席の重みを 、全重みを とすれば、
直前の集合からの遷移確率だけを足せばよい。対称な集合をまとめて計算する。
解答
端席、または着席済みの席に隣接する空席の重みを1、両隣が空席である
内部席の重みを2とする。着席済み集合を としとおく。するとである。最初の全重みは12である。
(1)
集合 へ至る直前は または だけである。
よって(2)
対称性と2段階の遷移からこれら3つの集合では、残る指定席の重みは2、全空席の重みは6である。
したがって
総評
逐次的に分母が変わる重み付き確率の問題。見た目は短いが、条件を読み違えると分母がすぐ崩れるため、難度は高めで計算量も多い。目安時間は25分前後。(1)は2順序、(2)は6順序を漏れなく並べ、各段階で全空席の重みの和を更新することが最重要である。対称性でまとめられる部分はあるが、最初に4番へ座った場合だけ分母が変わる点に注意したい。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。