方針
0の札が相手へ移る枝は役割交換、正番号を引く枝は最初の2手で同番号2組を除いたのゲームになることを利用し、2段漸化式を解く。
解答
(1)
最初に が0を引く確率は である。この枝では
0を持つ側と次の手番が入れ替わるため、以後 が勝つ確率は
である。
正番号を引く確率は である。 が同番号の2枚を捨て、
続く の手でも必ず別の同番号2枚を捨てるので、残りは
添字が2小さい同じゲームになる。 ではこの枝で
の札がなくなり は勝たない。したがってよって(2)
ゲームは確率1でどちらかの勝ちに終わるので では上の2つの枝から整理して(3)
偶数と奇数に分けて帰納すると初期値 に一致し、漸化式へ代入すれば同じ偶奇の
次項が得られるので、すべての自然数 で成立する。
最初の札による2つの縮約
別解
解法2
方針
2段漸化式を偶数列と奇数列へ分ける。左辺の係数を吸収した
新しい数列を置くと、どちらも「前項に1を足す」漸化式になる。
解答
(1)
のゲームを直接追うと(2)
最初に0を引く枝では役割が交換し、正番号を引く枝では2組を除いて
のゲームになる。したがってまた であり、 では(3)
偶数項についてとおく。漸化式から だから 。よって奇数項についてとおくと だから 。したがって
総評
難度9、計算量7。札の移動により同じ状態へ戻る可能性があるため、単純な有限手数の木ではなく自己参照確率として扱う。0を引く枝の役割交換と正番号枝のへの縮約を明示し、偶奇別一般項を再代入で検証した。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。