方針
変換後の点を とすると、元の点は である。そこで の方程式を作り、 とおいて を利用する。(1)は を代入した二次方程式の判別式、(2)は同じ 座標を保って横方向のもう一つの交点を根と係数の関係で求める。
解答
で移った点を とする。行列は元の点 を に移すので、逆に である。したがって の方程式は である。
また、点 が 上にあるから である。以下 とおくと、 である。
(1) を の方程式に代入すると である。 を用いて整理すると となる。これは についての二次方程式であり、その判別式は である。
ここで かつ だから である。 より となるので、 である。したがって直線 は と異なる2点で交わる。
(2)
(1) の2点を とおく。 として との交点を調べると である。これは についての二次方程式で、解の一つは である。解の和は だから、もう一つの解は である。よって同じ 座標をもつもう一つの点は である。
この点が と一致するのは すなわち のときである。これを の方程式に代入すると より となる。いま であるから、 がいえる。
さらに であるから である。一方 なので である。したがって である。
せん断後の楕円と2本の弦
別解
解法2
方針
変換後の楕円上で、同じ 座標をもつ相手の点を与える一次写像
を作る。縦の弦 にこの写像を作用させ、
差ベクトルの長さの変化から比を直接読む。
解答
とおく。点 が 上だからせん断後の集合 はで表される。
(1)
を代入すると判別式はである。 かつ より正なので、
相異なる2交点 をもつ。
(2)
の方程式を の二次方程式とみると、同じ に対する
2つの 座標の和は である。したがっては 上の点を、同じ 座標をもつもう一つの点へ移す。
とすれば である。
となるのは のときであり、これを
の式へ代入すると 、すなわち
となる。仮定により である。
最後によって
総評
せん断変換された楕円を、座標方程式に戻して処理する問題。難度は高めで、目安時間は25分前後。 の方程式を作る段階で逆変換 を取り違えないことが第一関門である。(1)は から判別式を正にする問題、(2)は同じ 座標での二次方程式のもう一つの根を使う問題として読むと整理しやすい。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。