方針
次正方行列 を とおいて扱う。 を成分比較し,すべての成分が0以上の整数であることから,まず対角成分 が0または1に限られることを示す。次に非対角成分の式から, の場合と の場合に分ける。 では , まで絞られ, では上三角・下三角・対角の場合を漏れなく列挙する。
解答
を 次正方行列とし,とおく。 は0以上の整数である。
まずであるから, の各成分を比較すると である。
第1式の左辺は非負整数の和であるから,特に である。よって である。同様に第4式から である。
まず の場合を考える。このとき は正の整数である。第2式または第3式より である。ここで であり,他の項はすべて0以上だから でなければならない。したがって でありを得る。
次に の場合を考える。 なら, は対角行列であり,すでに と分かっている。よってである。 , の場合は,第2式から である。 は0または1なので,これは に限られる。したがってである。
同様に , の場合はである。
以上をまとめると,求める行列はおよびさらにである。逆に,これらの行列は直接計算によりいずれも を満たす。
別解
解法2
方針
行列の各成分を有向グラフの「重み」とみなし、
の対角成分が長さ3の道の重みの和になることを利用する。
非負性のため各項を個別に抑えられ、対角成分は0か1に限られる。
その後は 、片方だけ正、両方0の3場合に分ける。
解答
とする。 の対角成分は左辺の各項は非負なので , であり、非対角成分は なら中括弧は0である。すべて非負整数であるからしたがって で なら なら より であり、同様に なら以上の行列は直接3乗すればすべて条件を満たす。
総評
非負整数成分という強い条件を使って,成分比較を分類に落とす問題である。難易度は7,計算量は6程度で,想定時間は25分前後。第1式と第4式から を0または1に絞るところが最初の山である。その後は と の分岐を明確にし,特に と の無限族を漏らさないことが重要である。最後に列挙した行列が実際に条件を満たすことを確認すると,分類問題として完結する。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。