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京都大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第5問

nを3以上の整数とする.
円周上のn等分点のある点を出発点とし,n等分点を一定の方向に次のように進む.
各点でコインを投げ,表が出れば次の点に進み,裏が出れば次の点を跳び越してその次の点に進む.

(1) 最初に1周まわったとき,出発点を跳び越す確率pnを求めよ.

(2) 1周目では出発点を跳び越し,2周目に出発点を踏む確率rnを求めよ.

難易度7/ 10計算量5/ 10目安25

確率数列 確率漸化式漸化式の変形、独立性の利用

方針

1歩または2歩でちょうど距離jへ到達する確率を漸化式で求める。跳び越しは距離n1から2歩進む場合に限られる。

解答

距離jの点をちょうど踏む確率をhjとする。h0=1,h1=1/2であり、最後の一歩で分類するとhj=hj1+hj22(j2).特性方程式からhj=23+13(12)j.(1)
出発点を跳び越すには、距離n1を踏んだ後に2歩進む必要がある。従ってpn=hn12=1313(12)n.(2)
1周目に跳び越した直後は出発点からn+1だけ進んだ位置にいる。そこから2周目の出発点までの距離はn1なので、これをちょうど踏む確率はhn1である。以後のコイン投げは独立だからrn=pnhn1={1313(12)n}{23+13(12)n1}.

別解

解法2

方針

距離 j を踏む確率 hj の漸化式を作る。
特性方程式を使わず、隣接差 hjhj1 が毎回
1/2 倍になることから和を取り、閉じた式を得る。
周回後はコイン投げの独立性で確率を掛ける。

解答

距離 j の点をちょうど踏む確率を hj とする。h0=1,h1=12,hj=hj1+hj22(j2).両辺から hj1 を引くとhjhj1=12(hj1hj2).h1h0=1/2 だからhjhj1=(12)j.これを 1 から j まで足してhj=1+r=1j(12)r=23+13(12)j.(1)

最初の出発点を跳び越すには、距離 n1 を踏んだ直後に
2点進む必要がある。したがってpn=hn12=1313(12)n.(2)

跳び越した直後は次の出発点まで n1 点分残っている。
そこをちょうど踏む確率は hn1 であり、
以後の試行は独立だからrn=pnhn1={1313(12)n}{23+13(12)n1}.

総評

難度7、計算量5。円周上の過程を直線上の到達確率へ展開すると、跳び越しと踏む事象が同じ数列で表せる。着地点から次の目標までの距離n1も確認した。初期値から得た閉じた式を漸化式へ再代入し、偶奇による符号も検算した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。

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出典: 京都大学 1996年度 後期 文系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。