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京都大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第6問

nを3以上の整数とする.
円周上のn等分点のある点を出発点とし,n等分点を一定の方向に次のように進む.
各点でコインを投げ,表が出れば次の点に進み,裏が出れば次の点を跳び越しその次の点に進む.

(1) 最初に1周まわったとき,出発点を跳び越す確率pnを求めよ.

(2) kは2以上の整数とする.
k1周目までは出発点を跳び越し,k周目に初めて出発点を踏む確率をqn,kとする.
このときlimnqn,kを求めよ.

難易度8/ 10計算量6/ 10目安25

確率数列 確率漸化式、独立性の利用、極限計算状態分類

方針

距離jをちょうど踏む確率hjを解く。各周の跳び越し後は出発点の1点先にいるため、以後は距離n1に対する同一の試行が繰り返される。

解答

距離jをちょうど踏む確率をhjとするとh0=1,h1=12,hj=hj1+hj22.従ってhj=23+13(12)j.(1)
距離n1を踏んでから2歩進む場合に限り出発点を跳び越すのでpn=hn12=1313(12)n.(2)
1周目を跳び越す確率はpnである。跳び越した直後は目標点の1点先にいるので、次の出発点までの距離はn1である。この距離を跳び越す確率はpn1=hn2/2、ちょうど踏む確率はhn1である。独立性よりqn,k=pn(pn1)k2hn1.npn,pn11/3hn12/3だからlimnqn,k=13(13)k223=23k.

別解

解法2

方針

到達確率の隣接差から hj を求める。
各周の出発点を跳び越した直後には必ず次の点にいるため、
次の周で再び跳び越す確率と、初めて踏む確率を同じ数列で表す。
最後は n の極限だけを掛け合わせる。

解答

距離 j をちょうど踏む確率を hj とするとh0=1,h1=12,hj=hj1+hj22.したがってhjhj1=12(hj1hj2)であり、hj=23+13(12)j.(1)

距離 n1 を踏んだ後に2点進む場合に限り出発点を跳び越す。
よってpn=hn12=1313(12)n.(2)

1周目を跳び越した直後は、出発点の1点先にいる。
そこから次の出発点を再び跳び越す確率はhn22=pn1,ちょうど踏む確率は hn1 である。
各区間のコイン投げは独立だからqn,k=pn(pn1)k2hn1.pn13,pn113,hn123よりlimnqn,k=13(13)k223=23k.

総評

難度8、計算量6。各周を独立な同型問題として扱うには、跳び越し後の位置が目標の1点先であることが重要である。有限nの式から極限を厳密に導いた。最初の周だけ距離n、以後は距離n1となる違いを式に反映し、指数k2も確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。

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出典: 京都大学 1996年度 後期 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。