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京都大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

座標平面上で原点を通る直線とy=xx+2のグラフが相異なる3点で交わっている.
このグラフとこの直線によって囲まれる図形で,この直線より下側にあるものの面積をS1,上側にあるものの面積をS2とする.
S1:S2=9:8となるとき,この直線の傾きを求めよ.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安35

関数積分図形と方程式 場合分け、面積計算必要十分条件

方針

直線を y=mx とし、絶対値の折れ点 x=2 の両側で交点を求める。直線の上下にある二領域の面積を積分し、0<m<2m>2 を分けて比を解く。

解答

直線を y=mx とする。曲線はy={x22x(x<2),x2+2x(x2)である。原点以外の交点の x 座標は(m+2),m2である。相異なる3点で交わるためにはm>0,m2が必要である。

曲線と直線の差を D(x) とする。直線より下側にある領域の面積は、原点と x=m2 の間にでき、S1=m236である。

まず 0<m<2 とする。このとき直線より上側の領域はx=(m+2)からx=m2までである。折れ点 2 で分けて積分するとS2=2m2.従ってS1S2=(2m)312m2.条件 S1:S2=9:8 より2(2m)3=27m2.左辺と右辺の比 (2m)3/m20<m<2 で単調減少するので解は高々一つであり、代入によりm=12が解である。

次に m>2 とする。このときS2=(m+2)0D(x)dx=(m+2)3166.しかし{(m+2)316}(m2)3=12m2>0だから S1/S2<1 であり、9/8 にはならない。

従って求める傾きは12である。

別解

解法2

方針

面積公式を得た後、比の方程式を単調性に頼らず因数分解する。0<m<2 では三次式が (2m1)(m+4)2 に分かれるため解が直ちに定まり、m>2 は面積比較で除外する。

解答

直線を y=mx とする。原点以外の交点はx=(m+2),x=m2で、3点が相異なる条件は m>0,m2 である。面積計算からS1=m236.0<m<2 ではS2=2m2.従って S1:S2=9:82(2m)3=27m2.整理すると2m3+15m2+24m16=(2m1)(m+4)2=0.範囲内の解は m=1/2 だけである。

m>2 では6S2=(m+2)316,かつ6(S2S1)=(m+2)316(m2)3=12m2>0.従って S1/S2<1 となり 9/8 にはならない。よって傾きは12である。

総評

難度8、計算量8。交点の順序が (m=2) を境に変わるため、面積式を二場合に分ける。後半は方程式を解かず比が1未満と示せる。 答案では条件の必要性・十分性、端点または等号成立条件まで明記した。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 京都大学 1999年度 後期 理系 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。