方針
(1) 両座標を微分して速度を求める。(2) 曲線と座標軸からなる閉曲線の面積を、媒介変数による面積公式で計算する。
解答
(1) dtdx=−e−t(cost+sint),dtdy=e−t(cost−sint).従って速度は(dtdx)2+(dtdy)2=2e−t.よってL=∫0π/22e−tdt=2(1−e−π/2).(2)
曲線は(1,0)から(0,e−π/2)へ進む。座標軸上の部分は面積積分への寄与が0なのでS=21∫0π/2(xdtdy−ydtdx)dt.被積分関数はe−2t{cost(cost−sint)+sint(cost+sint)}=e−2tである。従ってS=21∫0π/2e−2tdt=41−e−π.
別解
解法2
方針
媒介表示を極座標 r=e−θ, θ=t と読み替える。(1)は極座標曲線の微小長さ r2+(dr/dθ)2dθ、(2)は微小扇形の面積 (1/2)r2dθ を積分する。直交座標の微分式とは別の幾何的な導出である。
解答
与えられた曲線は極座標でr=e−θ,0≦θ≦2πと表される対数らせんである。
(1)
極座標曲線の微小長さはds=r2+(dθdr)2dθ.ここでは dr/dθ=−e−θ=−r だからL=∫0π/22e−θdθ=2(1−e−π/2).(2)
角度 dθ の細い扇形の面積は (1/2)r2dθ である。従って曲線と両座標軸で囲まれる面積はS=21∫0π/2e−2θdθ=41−e−π.
総評
難度6、計算量5。対数らせんの速度では交差項が消え、面積では正弦・余弦の平方和にまとまる。曲線の進行方向と両軸で閉じる向きを確認し、符号が正になる面積公式を用いた。
冊子PDFで見る京大の微分の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 1997年度 後期 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。