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京都大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

ガソリンをxkg積んだ状態で時速vkmで走るとき,
毎時100+x100ekvkgのガソリンを消費する車がある.
ここでkは正の定数である.
この車を用いて100km離れた地点へ一定速度で行くとき,
ガソリンの消費量を最小にするには,
最初に積むガソリンの量と走行速度をどのようにすればよいか.
ただし,
ガソリンが無くなれば車は直ちに停止するものとする.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

微分指数・対数 微分による最大最小、式変形、パラメータ処理

方針

速度 v を固定し,時刻 τ に積んでいるガソリン量を x として消費の式を立てる。100kmを走る時間は 100/v であり,消費量を最小にするには到着時にちょうどガソリンが0になる初期量を選べばよい。そこで dx/dτ=(100+x)ekv/100 を分離して積分し,必要最小の初期量を v の関数で表す。残る問題は ekv/v の最小化で,微分により v=1/k を得る。

解答

一定速度を v km/h とし,時刻 τ に積んでいるガソリン量を x kg とする。このとき毎時の消費量は 100+x100ekv kg だから,走行中は dxdτ=100+x100ekv である。

100kmを速度 v で走る時間は 100v 時間である。固定した v のもとで初めに積む量を多くすると,その分だけ車が重くなり消費量も増える。したがって最小にするには,到着時にちょうどガソリンが0になるように積めばよい。

初めに積む量を x0 kg とする。到着時に x=0 となる条件を積分するとx00dx100+x=0100/vekv100dτである。左辺は log100log(100+x0) であり,右辺は ekvv である。よって log100+x0100=ekvv となり x0=100(exp(ekvv)1) である。

したがって,初期量を最小にするには ekvv を最小にすればよい。これを h(v)=ekvv とおくと h(v)=ekv(kv1)v2 である。v>0 だから,h(v) の符号は kv1 の符号で決まる。よって h(v)0<v<1k で減少し,v>1k で増加する。したがって最小となる速度は v=1k である。

このとき ekvv=ke であるから,最初に積むべきガソリンの量は 100{exp(ke)1} kg である。

以上より,ガソリンの消費量を最小にするには,速度を 1k km/h とし,最初に 100{exp(ke)1} kg のガソリンを積めばよい。

別解

解法2

方針

時間ではなく走行距離 s を独立変数にする。
y=log(100+x) と置けば燃料方程式が定数係数になり、
100 km 走行に必要な最小初期量が直ちに求まる。
最後にその式を速度 v について最小化する。

解答

走行距離を s km、残るガソリンを x(s) kg とする。
ds/dt=v だからdxds=100+x100vekv.y=log(100+x) とおくとdyds=1100+xdxds=ekv100v.初期量を x0 とし、余分な燃料を残さず s=100
x=0 となるようにすればlog100log(100+x0)=ekvv.よってx0(v)=100{exp(ekvv)1}.外側の指数関数は単調増加なのでh(v)=ekvvを最小化すればよい。ddvlogh(v)=k1v.したがって hv=1/k まで減少し、その後増加する。
最適な速度と初期量はv=1k km/h,x0=100{exp(ke)1} kg.

総評

燃料の重さが消費量に影響するモデルを,固定速度ごとに整理してから最小化する問題である。難易度は7,計算量は6程度で,想定時間は25分前後。いきなり速度を微分するのではなく,まず速度 v を固定して「100km走り切るために必要な最小初期量」を求めるのが筋である。到着時に余るように積むとその余分な重さのために消費が増えるので,到着時にちょうど0になる条件を使う。最後は ekv/v の最小化で,v=1/k を得る。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。

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出典: 京都大学 1996年度 前期 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。