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京都大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

青3枚、赤2枚、黄1枚から1枚を引き、同色カードを1枚加えて戻す試行を繰り返す。n回後の青カード枚数の期待値E(n)を求めよ.

難易度5/ 10計算量3/ 10目安15

確率数列 期待値、確率漸化式、条件付き確率

方針

n回後の青枚数を確率変数Bnとする。現在の枚数を条件に、次回青が増える確率を求めて期待値の漸化式を作る。

解答

n回の試行後の青カード枚数をBnとする。全カードはn+6枚である。Bn=bであるとき、次の試行で青を引く確率はb/(n+6)だからE(Bn+1Bn=b)=b+bn+6=n+7n+6b.両辺の期待値を取るとE(n+1)=n+7n+6E(n).初めは青が3枚なのでE(0)=3である。従ってE(n)=37687n+6n+5=3n+66=n+62.よって求める期待値はE(n)=n+62.

別解

解法2

方針

各回に新しく加わるカードの色だけに注目する。試行直前の青の割合の条件付き期待値が初期の青割合 1/2 のまま保たれることを帰納法で示す。従って各回に加わるカードが青である確率は常に 1/2 であり、青の増加枚数の期待値を線形性で足す。

解答

初めの青カードの割合は36=12.j 回後の青カード枚数を Bj とする。次に加わるカードが青である条件付き確率はBjj+6である。従ってE(Bj+1Bj)=Bj+Bjj+6.両辺を j+7 で割るとE(Bj+1j+7Bj)=Bjj+6.期待値を取ればE(Bj+1j+7)=E(Bjj+6).従って期待される青の割合はすべての段階で初期値 1/2 のままである。

ゆえにE(n)n+6=12であり、E(n)=n+62.これは「各回に新しく加わる1枚が青である確率の平均は 1/2」であり、初めの3枚に期待される青の増分 n/2 を加える、と見ても同じである。

総評

難度5、計算量3。各段階で青を引く確率は青の現在枚数に比例するため、条件付き期待値が一次式になる。確率分布全体を求めず、期待値の線形性で閉じた漸化式を作り、望遠積で一般項を得た。

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出典: 京都大学 1997年度 後期 理系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。