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京都大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第5問

「ス」「ミ」「テ」のカードを復元抽出し、スとミがともに出た時点で最高5回までのゲームを終了する。その時点までのテの枚数を得点とし、5回で終了条件を満たさなければ得点0とする。得点の期待値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

確率場合の数 数え上げ、期待値、状態分類

方針

終了回rで場合分けする。最後のカードはスまたはミであり、それ以前にはもう一方とテだけが現れる。テの枚数ごとに数え、期待値を合計する。

解答

ゲームがr回目で初めて終了する場合を考える。最後が「ミ」なら、それ以前のr1回には「ス」と「テ」だけが現れ、スが少なくとも1回必要である。最後が「ス」の場合も対称である。

r1=mとし、それ以前にテがt回出る列の個数は、最後の種類を2通り選ぶことも含めて2mCt(0tm1)である。各列の確率は3rで、得点はtである。従って期待値はE=r=2523rt=0r2tr1Ct.一般にt=0mtmCt=m2m1であり、除くべきt=mの項はmだからt=0m1tmCt=m(2m11).よってE=r=252(r1)(2r21)3r=0+427+29+56243=146243.5回までに終了しない列は問題の規則により得点0なので、上の和に追加する寄与はない。

別解

解法2

方針

あらかじめ5回分のカード列を用意したと考えると、全 35=243 列が等確率になる。各列を、最初に「ス」と「ミ」がそろう位置まで読んで得点を決める。得点0・1・2・3の列数を表に集計し、停止時刻別の計算とは独立に期待値を求める。

解答

試行が途中で終わっても、その後に引くはずだったカードをあらかじめ用意しておくと考える。すると長さ5の列35=243通りはすべて等確率である。各列を左から読み、初めて「ス」と「ミ」がともに現れたところで止め、その前までの「テ」の個数を得点とする。5文字を読んでも両方が現れなければ0点である。

全列をこの規則で分類すると得点0123合計列数14362308243となる。例えば3点になるには5文字目で初めて「ス」と「ミ」がそろう必要がある。5文字目を「ス」または「ミ」から選ぶ方法が2通り、最初の4文字のうち相手方の1文字を置く位置が4通りあり、残り3文字はすべて「テ」だから 24=8 列である。1点・2点も終了位置を3,4,5文字目に分けて同様に数えられる。

従って期待値はE=0143+162+230+38243=146243.停止時刻で排反に分けた解法1と同じ値になり、5回以内に終了しない列が0点へ含まれていることも表から確認できる。

総評

難度6、計算量5。成功した列だけを停止時刻で排反に分けると、途中で終了した後の架空の試行を数えずに済む。最後のカードと、それ以前の二文字列を分離し、失敗時の得点0も明示して期待値を完成させた。

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出典: 京都大学 1997年度 後期 文系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。